小説:掟上今日子の遺言書

掟上今日子の遺言書 を読みました。西尾維新さんの新刊になります。今月は物語シリーズのオフシーズン?の新刊もでていますね。一日分の記憶しか保持できない忘却探偵(寝ると前の日のことを忘れてしまう)掟上今日子を主人公?にした小説の4巻目になります。

前回の挑戦状もそうでしたが、別に今日子さんの遺言書ということではなくて、物語のキーとして遺言書がでてくるというお話になっています。
一巻目に登場した隠館厄介が今回も語り部として登場します。今度ドラマ化されるそうですが、そこら辺も影響しているのでしょうか。1巻目のあたりから映像化するのでしょうし。各章のタイトルは全て「××する隠館厄介」というタイトルになっています。

お話は、偶然飛び降り自殺した(と思われる)少女に巻き込まれて厄介が大怪我を負ってしまうのですが、残された遺書にとある漫画のことが記載されていて、本当に漫画が原因なのかというあたりを編集者(と漫画家)の依頼を受けて、今日子さんと厄介で調べていくというような内容になっています。

面白く読めたし伏線もあったのですが、中盤の内容をすっとばして解決みたいな感じはなくもなかったです。一応最後に、解答編の補足みたいなのもあって、これで本当に正解だったのかなぁというあたりであってたんだなぁという感じにはなっています。ジャンルとしてはミステリーものというわけでもないのかもしれません。
よく漫画やアニメの影響で犯罪を起こすみたいな話があって、現実と虚構の区別がついてないのはそんなことを信じてる人なんじゃないかと常々思っていたのですが、作中で、人に影響を与えない物語などないみたいなセリフが出てきて、ちょっと目からウロコな感じでした。確かに何にも影響を与えないものなんてものは存在しないのかもしれませんね。良し悪しは別として。

折込広告に講談社タイガの新刊の試し読み冊子がついてきています。冒頭なのか一部なのかわからないけど、試し読みができるという具合です。
とりあえず創刊一発目は、西尾維新さんの「微少年探偵団 きみだけに光りかがやく暗黒星」、野村美月さんの「晴追町には、ひまりさんがいる。 はじまりの春は犬を連れた人妻と」、野崎まどさんの「バビロンI 女」と好きな作家さんの本が出るので購入予定です。
作家さんのラインナップにも上遠野浩平さんとか杉井光さんがいるので少し楽しみですね。45人くらい名前のってるので、本として出版されるのがいつごろになるのかわからないですけど。

西尾維新さんの小説の感想は、こちら。
掟上今日子の備忘録 第一話
掟上今日子の備忘録
掟上今日子の推薦文
掟上今日子の挑戦状
化物語(上)
化物語(下)
傷物語
偽物語(上)
偽物語(下)
猫物語 (黒)
猫物語 (白)
つばさボード
傾物語
まよいキャッスル
花物語
囮物語
なでこミラー
鬼物語
しのぶサイエンス
恋物語
憑物語
暦物語
終物語
終物語 中
終物語(下)
続・終物語
少女不十分
悲鳴伝
悲痛伝
悲惨伝
悲報伝
悲業伝
悲録伝
りぽぐら!
十二大戦
掟上今日子の遺言書
講談社
西尾 維新
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