小説:とある飛空士への誓約 9


とある飛空士への誓約 9 を読みました。犬村小六さんの新刊になります。とある飛空士への誓約の最終巻で、とある飛空士へのシリーズ完結編になります。いやぁ、最後に分厚いのが来ましたね。
表紙のイラスト、シャルとファナなんですかね。なんで清顕とイリア抜いたんだろう。大きなイラストの一部なんでしょうか。

物語は、ミオがもたらした情報を元に、バルタザールが一発逆転の奇襲作戦を立案、その大前提として清顕たちが敵本拠地の制空権を奪い取るという大博打を仕掛けるというところからのスタート。
奇襲に成功したとしても、数と兵器の性能では相手が大きく上回るという辺りで熱い空戦が繰り広げられます。正直、少数精鋭で勝つことに理由はなくて、勢いで押し切られた感じはあるけど(元々戦略、戦術うんぬんな物語ではないし)、誓約だけじゃなくてシリーズ全体のラストだし、これはこれでよかったのでしょうか。

一応、シャルとカルにも見せ場はあったけど、メインはエリアドールの7人という感じだったでしょうか。かぐらの見せ場は前巻だったけど、最後にはライナも大きく世界の行く末に関わってきた感じだったし。シャルのところは少し千々石と武雄を使って盛った感じはありますね。この物語の中で、一番ストーリー的に関わりがないゲストキャラだし仕方ないでしょうか。
最後は大団円という感じですね。長いシリーズを読んできて、無駄にシリアスなラストでもちょっと違うかなぁという気がするし。
バルタザールのエピソードはらしい感じですね。その後の道を決めた時にはこういうオチはちょっと想像してなかったけど、いかにもありそうなオチで。

あとがきとかはなかったけど、次はどうするんですかね。しばらくお休みとかされるのでしょうか。レヴィアタンの恋人は未完のはずだけど、今更続きは書かないだろうしなぁ。なんか新しいシリーズでもはじめられるのですかね。サクラコ・アトミカとか売上的にはどうだったんでしょうか。

犬村小六さんの小説の感想は、こちら。
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映画:とある飛空士への追憶
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レヴィアタンの恋人
レヴィアタンの恋人 2
レヴィアタンの恋人 III
レヴィアタンの恋人 4
サクラコ・アトミカ
とある飛空士への誓約 9 (ガガガ文庫)
小学館
2015-11-18
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