小説:天久鷹央の推理カルテIV: 悲恋のシンドローム

天久鷹央の推理カルテIV: 悲恋のシンドローム をよみました。知念実希人さんの新刊になります。メディカルミステリーの5巻目でいいのあな?

今回は3話のお話を収録しています。巻末見ると最後の徒プロローグ、エピローグが書き下ろしで、前2つは雑誌に載せてた話みたいですね。

・迷い込んだ呪い
 原因不明の病気にかかった女性が診察に来るのですが、昔別れた彼氏の呪いのせいではないかと、霊能力者にも相談していて…というお話。病衣の原因まではわからなかったけど、霊能力者の方はすごくわかりやすい書かれ方してたので、そういうことなのかな?と比較的最初の方にわかりました。

・ゴミの眠る宝
 ゴミ屋敷の住人の元へでかけた学生が行方不明になって、殺人事件では?ということで鷹央と小鳥で首突っ込むことになるのですが…というお話。こちらのお話は全然わかりませんでした。結構オチがついてからの急展開が面白かったです。

・瞬間移動する女
 看護師からの依頼で、死んだ場所から随分とはなれた場所で死体が見つかった事件を調査する鷹央と小鳥の話。ひとつ目のオチはちょっと唐突に進んだ感じになりました(どこかで伏線あったでしょうか)。
事件がほぼ解決したのかなぁという辺りで、もう一山あるのかなぁと思って読んでましたが、ちょっと斜め上な感じのオチだったかも。消去法でいくと登場人物も多くないし、あの人かなぁというのはなんとなくあったのですが。


今回はどの事件も面白かったです。ちょっと無理矢理感がなくはないですが。
あと、折り込みの広告が本の間に挟まっていて、知念実希人さんのインタビューとかが載ってました。


知念実希人さんの小説の感想は、こちら。
天久鷹央の推理カルテ
天久鷹央の推理カルテII: ファントムの病棟
天久鷹央の推理カルテIII: 密室のパラノイア
改貌屋 天才美容外科医・柊貴之の事件カルテ
スフィアの死天使: 天久鷹央の事件カルテ

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