小説:晴追町には、ひまりさんがいる。 恋と花火と図書館王子

晴追町には、ひまりさんがいる。 恋と花火と図書館王子 を読みました。野村美月さんの新刊になります。2巻目ですね。続きが出るとは思いませんでした。この巻も続きが出てもいいような終わり方にはなっています。

晴追町を舞台にした人妻のひまりさんと大学生の春近をメインにしたお話になっています。今回は、昔にひまりさんの旦那さんと関わったことのある人達のお話で一本まとまっているような構成になっています。

・第一話 憧れの物語 恋する春近が、犬を連れた人妻の誕生日を祝うこと
 お祭りに使う花火が盗まれたのですが、春近の隣の部屋に越してきたご婦人の部屋に盗まれたと思しき花火の箱があって…というお話。ちょっと想像してたのと違う感じのお話でした。花火とか管理が厳しく制限されてるものじゃないかなぁとか思いながら読んでたら、一応説明は付いた感じでしょうか。

・第二話 長崎から来たお嬢さんが気になる話~または、海色のサンダルのひまりさんとデートしたい話
 休みに帰省するはずだった友達が帰ってこれないと連絡があり、気落ちする巴崎。それとは別に町の犬の像にいたずら書きをする事件が発生して…というお話。ミスリードするように書かれてたんだと思うけど、思いっきり引っかかりました。結構いいお話です。

・第三話 図書館王子と人妻のロマンスのこと
 図書館に王子様と呼ばれる図書館員がいて、ひまりさんとの噂が広がるのですが…というお話。

・おまけの小話 九月十日~図書館王子と長崎帰りのお嬢さんの邂逅
 二話と三話の小話のような話。地味に面白かったです。

・第四話 有海さんが、魔性の人妻と浮気する話?
 犬の有海さんが夜中、どこかに出かけるようになって、浮気を気にするひまりさんですが真相は…というお話。実は夜、引っ越してきたばかりの子供と遊んでいたのですが、これもちょっと予想したのとは違った方向に行ったお話かも。前に出てきた園長先生とその高校の先輩がメインのお話になっています。

・おしまいの話 春近がはじめて空を飛んだ日
 エピローグ的なお話かと思ったら、最後の最後で次への引きなのか、春近が一歩踏み出すというところでおしまいになっています。

今回はあとがきとか特になかったですね。野村さん、その後体調の方はどうなんですかね。
一応、5月の発売予定に楽園への清く正しき道程3が入っているみたいですが。

野村美月さんの小説の感想は、こちら。
楽園への清く正しき道程 0番目は北国産のツンドラ王妃?
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