小説:神酒クリニックで乾杯を 淡雪の記憶

神酒クリニックで乾杯を 淡雪の記憶 を読みました。知念実希人さんの新刊になります。2巻目ですね。続きが出るとは思いませんでした。

有能だけどちょっと癖のあるスタッフしかいない神酒クリニックを舞台に、ちょっと医療とは関係ない事件に首を突っ込んで解決するシリーズの2巻目になります。

今回は記憶を失った女性のお話。平行して爆弾事件が起きていて、女性がその爆弾を作った記憶があるということで物語が展開してきます。
ちょっと今回は医療と関係ない事件かなぁというのと、神酒クリニックの面々が結構やりたい放題(法のスレスレとかじゃなくて完璧に違法)で、ちょっとどうなんだろうというところはあったかも。知念さんにこだわりがあるのか格闘のシーンが結構出てきて。なんかここだけ雰囲気違うなぁという感じだったんですが、この巻ではこれがメインのテーマだったんだなぁと最後の方で気が付きました。
事件の黒幕が終盤以外にほとんど出てこなくて(二人組の一人はほとんど出番自体もないし)、ちょっと色々バランスが悪いかなぁという感じがしました。
事件に対して、それほど女性が積極的に関わってると思って読んでなかったので、最後のオチはちょっと予想外でした。冒頭の見つかり方は、ちょっと出来過ぎかなぁと思いましたが、この出会いじゃないと警察に通報されて終わってたので、物語上は必然だったのかなぁとはあとから思いましたけど。

ラストの翼が神酒クリニックの面々の思惑を読むシーンが少し盲点だったというか、主人公以外の神酒クリニックの面々はほとんど内面描写ないので、何考えてるのかわからん感じだったのでこんなこと考えてたんだぁというのが少し以外だったかも。


神酒クリニックで乾杯を 淡雪の記憶 (角川文庫)
KADOKAWA/角川書店
2016-04-23
知念 実希人
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知念実希人さんの小説の感想は、こちら。
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