小説:砕け散るところを見せてあげる

砕け散るところを見せてあげる を読みました。竹宮ゆゆこさんの新刊になります。久しぶりにすごい本読んだなぁというのが一番の感想です。
帯に記念碑的な作品と書かれていて、読み始めたらいつもの竹宮さんの小説だし、大げさな煽りだなぁと思ったんですが宣伝文句に偽りはなかったかも。

高校生(とらドラ)、大学生(ゴールデンタイム)、サントラを聴く(社会人)ときて次はどんな作品になるのかなぁと思ってましたが高校を舞台にした作品でした(ということでいいのかな?)。

お話はちょっと理由があって正義感の強い(ここが既にミスリードだったのですが)主人公の高校生が、いじめられている下級生の女子を見つけるところから物語始まります。
紆余曲折あっていじめの方はなんとかなりそうだなぁというところで主人公がもう一つの問題に気が付いてという感じでお話が展開してきます。
序盤はいつもの竹宮さんの作品のノリかなぁという感じでしたが後半に向けてベースは残しつつ、これは?という展開になっていきます。作風が全然違うので正確ではないけど、ジャック・ケッチャムの小説を初めて読んだときの雰囲気に少し似ている部分はあったかも。
ただ、最後はここで父親出てきてなんだ??というところでもう一回そういうことだったのかというある種どんでん返しが待っています。一回目読んだときは取り残されてしまって???でしたが、ちょっと読み返したら、ああそういうことだったのかと理解できました。
最初のところで既にだまされてたんだなぁと。

想像してたのとは全然異なる作品でしたが面白かったです。
-----------------
sent from W-ZERO3
amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 砕け散るところを見せてあげる (新潮文庫nex) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


竹宮ゆゆこさんの小説の感想は、こちら。
ゴールデンタイム〈1〉春にしてブラックアウト
ゴールデンタイム2 答えはYES
ゴールデンタイム〈3〉仮面舞踏会
ゴールデンタイム〈4〉裏腹なるdon’t look back
ゴールデンタイム外伝―二次元くんスペシャル
ゴールデンタイム5 ONRYOの夏 日本の夏
ゴールデンタイム番外 百年後の夏もあたしたちは笑ってる
ゴールデンタイム (6) この世のほかの思い出に
ゴールデンタイム列伝 AFRICA
ゴールデンタイム (7) I'll Be Back
ゴールデンタイム (8) 冬の旅
とらドラ・スピンオフ! 3
とらドラ10!
知らない映画のサントラを聴く

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック