小説:白銀の逃亡者

白銀の逃亡者 を読みました。知念実希人さんの新刊になります。

お医者さんを主人公にした物語を書かれることが多い作家さんみたいですが、本作もお医者さんが主人公になっています。はじめはあんまり医者じゃなくてもよいのでは?という感じでしたが、中盤後半は少し役立った?のかも。

生還すると異常な力を発揮するけど致死率が高い病気が発生した世界で、患者はヴァリアントと呼ばれて緩く隔離されている社会でのお話。ヴァリアントであることを隠して医者をやっている主人公にのもとに隔離施設から逃げ出してきた女の子が逃げ込んできて…という展開でお話が進んでいきます。

ちょっと予想した展開とは異なる感じのお話でした。迫害される少数派の異能者の逃避行みたいな話なのかと思ったけど(そういう部分もあるけど)、そこはメインじゃない感じで。
そういう話じゃないんだぁとおもってからは、もとの事件が完全に選挙戦に向けてのでっちあげで、今回もテロ事件で踊らされてるのかなぁと思って読んでたんですが。微妙にはずれました。

ラストはハッピーエンドっぽく終わっています。このての話だとうまくいかないのが相場かなぁと思って読んでたのでここも少し予想外でした。
ちょっとお話が短めなのもあって展開が早めな部分があったのかも。もう少し大きな展開があってもよさそうなお話だけど、結構小さくまとまってしまったかんじで。


白銀の逃亡者 (幻冬舎文庫)
幻冬舎
2016-06-23
知念 実希人
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