小説:楽園への清く正しき道程 国王様と楽園の花嫁たち

楽園への清く正しき道程 国王様と楽園の花嫁たち を読みました。野村美月さんの新刊になります。前巻でなんとなく締めにかかってるのかなぁという感じでしたが、本巻が最終巻になります。当初、思い描いていたラストにはたどり着けた感じなんですかね。

前巻の終わりで逃げ出したカテリナ皇女をルドヴィークが追いかけるというお話になります。
ちょっと大きな波乱もなく終わってしまった感じでしょうか。一応伏線として登場していたいくつかのお話が少し唐突に絡んできて、終わりという感じになっています。
ちょっと7人目は意外な感じでした。結局ミーネのおばあちゃんとスザンカは何か関係はあったという感じだったのかな?一瞬同一人物で違う時間軸みたいな設定なのかと思ったけどそうではないようだし、別のエピソードだったのか、旅の同乗者だったのか。
ここら辺は少しシリアスな話とコミカルな話(全体としてはこちらの比重が高かったと思うので)のバランスがちょっと悪かったかなぁという感じはしました。
巻末には、アーデルハイトとロッティの短編、ミーネとテレーゼとエヴァリーンの短編、ちょっぴりその後のルドヴィークを書いたエピローグが収録されています。

特にあとがきには書かれてないから予定通り終わったのかもしれないけど、ちょっと2シリーズ続けて尻すぼみな終わり方感があったかもしれません。ファミ通文庫でずっと担当されてた編集者さんが異動になってしまったとのことですが、もうファミ通文庫からは新刊出されたりはしない感じなんですかね。
比較的最近別の出版社からも何冊か出されてたけど。

物語としてはそこがメインではなかったのでしょうけど、ルドヴィークにとって都合のいい話になってしまってるところにあまり説得力がなくて、少しなんだこりゃ?になってしまってる感じはあったのかも。
ドロドロな宮廷の愛憎劇とかになっても野村さんの作風的に面白くなったりはしなかったとは思うので、これはこれでよかったのかなあとは思いますが、これ系の話を題材に選んだ割には少しあっさり終わってしまったかなぁという感じで。


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