小説：天久鷹央の推理カルテV: 神秘のセラピスト

天久鷹央の推理カルテV: 神秘のセラピスト を読みました。知念実希人さんの新刊になります。推理カルテで連番になってる話とそういじゃない巻ってなんか違うんですかね。長編じゃないかどうかなんでしょうか。

今回は短編２つと中編１つになっています。
・雑踏の腐敗
　田舎から東京にやってきた若者が渋谷の雑踏に入り込むと体が腐り始めて…という依頼を若者の姉が持ち込んできて鷹央が興味を示して、小鳥遊と一緒に調査することに。

・永久に美しく
　異様に若返った母を心配して？娘が鷹央のところに相談に訪れます。どうもあやしい鍼灸師とつきあい始めたのが原因のようなのですが…ということで鷹央と小鳥遊で調査を開始します。こちらは最後にもう一段仕掛けがある感じ。

・聖者の刻印
　白血病の娘の骨髄移植の治療を拒む母親。こちらも怪しい予言者の言葉を信じてしまっていて…という展開で鷹央と小鳥遊が母親を翻意させるために、予言者のトリックを暴くみたいな流れになっています。最後はちょっぴりいい話。
このお話にでてきたバチカンの奇跡を調べるみたいなことって本当にやってるんですかね。血の涙とか手のひらの聖痕みたいなののありがたみがよくわからんかったですが（トリックがなくてもなにがすごいのかわからず）。

2話目と3話目は少しシチュエーションが少しにてたかもですね。
面白かったのでシリーズが好きな方なら問題なく楽しめるのでは。

知念実希人さんの小説の感想は、こちら。
・天久鷹央の推理カルテ
・天久鷹央の推理カルテII: ファントムの病棟
・天久鷹央の推理カルテIII: 密室のパラノイア
・スフィアの死天使: 天久鷹央の事件カルテ
・天久鷹央の推理カルテIV: 悲恋のシンドローム
・改貌屋 天才美容外科医・柊貴之の事件カルテ
・神酒クリニックで乾杯を
・神酒クリニックで乾杯を 淡雪の記憶
・仮面病棟
・白銀の逃亡者
・幻影の手術室: 天久鷹央の事件カルテ

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天久鷹央の推理カルテV: 神秘のセラピスト (新潮文庫nex)
新潮社
2017-03-01
知念 実希人


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