小説:屋上のテロリスト

屋上のテロリスト を読みました。知念実希人さんの小説になります。

太平洋戦争のあと、東西に分裂した設定の日本を舞台にした物語になります。身寄りをなくして自殺しようとしていた主人公の元に、現れた少女がバイトに協力してくれたら報酬として殺してくれるということで手伝うことになるのですが…というお話。
少女の依頼は東西を巻き込んで東でクーデーターを起こすというもので、段々お話が大きくなっていきます。

表紙裏に衝撃のラストとか書かれてるけど、どんでん返しのオチが待っているという感じでもないでしょうか。読んでいれば普通にそういう流れなのかなぁというのはなんとなくわかるし。
主人公たちの他に、西側の政府、東の軍人、デモを起こす学生やよくわからないおじいさんとか登場して、ちょっと唐突というかどう繋がってくのかなぁという感じになっています。群像劇っぽいのを狙った感じなんでしょうか。

一応最後はみんな繋がるのですが、どちらかと言うと収束したというよりは収束させた、繋がったというよりは繋げたという感じでちょっと、おお!そうなるのか!みたいな感じではなかったかもしれません。

ベルリンの壁の崩壊とかはリアルタイムで見てるのですが、気づいたらテレビで壁にハンマー打ち付けてる人たちが放送されてて、今一どんなふうにしてあんなになったのかは覚えてないですね。多分、今の歴史の教科書とかみたら、歴史上の大事件みたいな感じで載ってるのかもしれないけど。

知念実希人さんの小説の感想は、こちら。
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屋上のテロリスト (光文社文庫)
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2017-04-11
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