小説:螺旋の手術室

螺旋の手術室 を読みました。知念実希人さんの新刊になります。と想ってたんですが巻末に、「この作品は平成二十五年七月新潮社より『ブラッドライン』として刊行された。文庫化際し改題の上、大幅な改稿を行った。」とあるので、純粋な新刊ではないのかも。読んでなかったからよかったけど知らないで買っちゃった人とかいないんだろうか。

元々がブラッドラインってタイトルだとすると、螺旋というのはDNAのことなんですかね。

面白かったです。面白かったですが、ちょっとラストのオチは唐突過ぎる感じはあったかも。意外なラストみたいな広告文句があったので、妹か妹の婚約者のお母さん、刑事さんあたりが犯人なのかなぁとか思いながら読んでたのですが。

手術中に患者がなくなって、それが教授選にでる准教授で、他にも教授選にでる候補者も亡くなっていて…という展開で手術も担当した准教授の息子の主人公が真相を解明すべく調査を続けていくというお話。
最後まで読んで思い返してみると(というか主人公がちゃんと指摘してくる)、確かに伏線は結構あったのですがちょっと予想外なオチではあったかも。
知念さんは医学をネタに作品かかれる作家さん(出版の順番的には私が既読の作品よりもこれが最初の方なのかもしれないけど)という印象だけど、途中唐突に狐つきとか出てきてオカルト入った作品なのかな?っとなりましたが、ここにもきちんとオチがついた感じ。

あとは解決のヒントが少し先に回答があってそこか導き出した感あるというか、ちょっとこのヒントじゃ正解にたどりつくのは難しいんじゃなかろうかというは少し感じたかも。

先が気になる展開にはなっていてそこは面白かったですが。ちょっと真犯人の手は長すぎかなぁというところもあったけど。

月の頭にでてたみたいですが見逃してました。普段はライトノベル系の出版予定サイトしかチェックしてないので、普通のレーベルからでるのは結構見逃しがちですね。あると思って探さないと載っててもスルーしちゃうことも多いし。
一緒に入ってた広告で時限病楝という作品はまだ読んでないのでそのうち読もうかと思います。
螺旋の手術室 (新潮文庫)
新潮社
2017-09-28
知念 実希人
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