小説:GODZILLA 星を喰う者

GODZILLA 星を喰う者 を読みました。大倉崇裕さんによる映画のノベライズになります。

映画の2章の途中から(前巻)の続きになります。
ビルサルドたちが見つけたナノメタルを利用して、都市を対ゴジラ用の要塞都市に変貌させて討ち取る予定でしたが、ナノメタルの力に陶酔してしまったビルサルドたちの(人類から見て)暴走により、ゴジラに気取られて準備不足で応戦することに。
準備も間に合わず、ナノメタルに同化して特攻を強いられそうになるの決断を迫られたハルオは、どっちつかずの対応でユウコも救えず、ビルサルドたちも手にかけて、ゴジラ殲滅のチャンスを逃し、対ゴジラへの戦力をうしなうこと。

ここで動き出したのがエクシフたち。絶望した生き残りに自らの信仰を広めていきます。
宇宙船では、ハルオの取った行動を避難して、ビルサルドとの対立が不可避のものになり、動力を人質に立てこもり事件が発生。その裏でエクシフたちの布教活動が広がっています。

もはや対ゴジラの対抗手段はなくなったかと思われましたが、エクシフたちの正体が明らかに。何年掛けてこんな迂遠な計画を立てたのかって話ですが、彼らは彼らの信じる教義に基づいてギドラを使って文明を終焉に向かわせる邪教の集団でした。
ギドラを呼び出してゴジラを、そのまま地球を飲み込ませようとするメトフィエス。
ハルオがこれを阻止するのですが…。ちょっと後日談があって終わりとなります。

スムーズに読める小説ですが、映画のほうが情報量的には多かったかも。子供の話とかは映画のほうがまだ突っ込んでた気がする。
個人的にはハルオが最初から最後までなんか感情移入できないというかエゴむき出しというか(作品としてはそういう人物として描きたかったわけでないような気がする…)、なんとも言えない感があってなんだかなぁという感じのまま終わってしまいました。首尾一貫してたと言えなくもないのかもですが。狙って作った造形だとすると狙いはなんだったのかなぁ。

帯に絶賛上映中!!と書いてあるけど、まだやってるんですかね。興行的にはどうだったんだろう。
少なくてもリピーターができる類いの作品ではなかったかなぁと思いますが。

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