小説:さよならの言い方なんて知らない。3

さよならの言い方なんて知らない。3 を読みました。河野裕さんの新刊になります。

ウォーター&ビスケットのテーマを改題したお話で、3巻目でやっと新しいところに進みました。
架見崎という8月を繰り返す町で、いろいろ条件がゲームを行うという感じの設定のお話になります。主人公の香屋歩だけがある種、場外戦を仕掛けてるみたな感じ。

架見崎の最大勢力である、PORTと平穏な国が協力して、最強のプレイヤー月生を倒そうというところで、追い詰められる状況を香屋とトーマでなんとか回避しようとするみたいな展開になります。

ユーリイの能力が予想外で面白かったです。あんまり私が読んでる作品ではこういうのなかったけど、よくある能力なんですかね。架見崎の世界での能力設定の裏をかいた感じであるところもちょっとおもしろかったかも。

前からあったのかこの巻では少し伏線っぽい描写があったけど、トーマの秘密がラストで明かされます。香屋と秋穂は手紙をもらって架見崎に来たことになりますが、それも怪しい感じになってきたりするのでしょうか?手紙をもらったときから既に…みたいな。
この世界はもう一つの現実というよりは、なんらかのシステムで再現された世界的な感じになるのですかね。8月の前に7月の世界があったとかさらっと世界の秘密的なことも明かされました。
月生が協力的になったとしたら、更に秘密が明かされたりするのでしょうか。あとはウォーター&ビスケットの関係者が出てきたり、作中劇の扱いだったけど、もう少し突っ込んだ設定になったりするのでしょうか。生き返り?の能力を持ってる人物は少しあっさり登場しちゃったけど、黒猫が復活しちゃえばあんまり深堀りはされないんですかね。香屋のことを知ってるみたいな感じでしたが。

お話が収束したのか発散したのかよくわからん感じでしたが面白かったです。今回のループはこれで終わりで、また次の巻は新しいループに入るのでしょうか?今回は秘密が少し明らかになったけど、次回の引きはあんまりなかった感じですね。

さよならの言い方なんて知らない。3 (新潮文庫nex)
さよならの言い方なんて知らない。3 (新潮文庫nex)

さよならの言い方なんて知らない。
さよならの言い方なんて知らない。2
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