小説:巴里マカロンの謎

巴里マカロンの謎 を読みました。米澤穂信さんの新刊になります。帯に11年ぶりと書いてあったけど、巻末の初出の一覧みると雑誌に掲載されてたお話みたいで16年~19年にかけて出てたみたいです。最後の1編だけ描き下ろしみたいですね。

4話の短編?が収録されています。

・巴里マカロンの謎
 小佐内さんに誘われて洋菓子店に誘われた小鳩くん。理由は、季節限定のマカロン4種のうち、セットで頼めるのが3種なので、残り1つを頼んでほしいというものでした。紆余曲折あって?注文したセットにはなぜか頼んでいない4つ目のマカロンが乗っていて…というお話。小鳩くんが理由を推理していくみたいな感じになっています。
 ちょっとオチは予想外というか、場外のところから出てきた感じがあったかも。

・紐育チーズケーキの謎
 前の事件?で知り合った女の子から学園祭に誘われた小佐内さん。事情もあって小鳩くんを誘って訪れて、ケーキを楽しむのですが、ある事件に巻き込まれて…というお話。小佐内さんが託されて隠したCDを小鳩くんが見つけるみたいなお話になっています。
 ちょっと予想がのオチでしたが、伏線はありましたね。そういう意味だと前の話も伏線はあったのか。ちょっと小佐内さんがおとなしいのかなぁというラストでしたがちゃんと狙いはあったという感じに。

・伯林あげぱんの謎
 新聞部でロシアンルーレット的なゲームをあげぱんでやっていたのですが、誰も当たり(というかハズレ)を引き当てていないということで少し揉めていたところに、アンケート結果を持って訪れた小鳩くん。誰が当たりを引いたのか推理することになるのですが…というお話。
 オチは途中でわかったけど、小佐内さん関係ないと序盤に出てたので違うのかなぁ?と思ったけど結局そいういうオチでした。パンの数のオチというか理由はちょっと予想できなかったけど。

・花府シュークリームの謎
 グーグルのFEP、フィレンツェだけは一発変換できなかったですね。関係ないけど。
 初めの事件で知り合った女の子が、やっていない飲酒を理由に停学になってしまいます。小佐内さんと小鳩くんが相談を受けて真相を調べるのですがというお話。ちょっと学校側の対応、強引だったかなぁというのと小鳩くんが気づいた(推測した?)真相は、アクロバティックだったかもしれない。

久しぶりだけど面白かったです。ちょくちょく入る小鳩くんの小佐内さん評が結構ツボにはまりました。

巴里マカロンの謎 (創元推理文庫) - 米澤 穂信
巴里マカロンの謎 (創元推理文庫) - 米澤 穂信

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