小説:後宮の烏 2

後宮の烏 2 を読みました。白川紺子さんの小説になります。全然関係ないけど、ライトノベルの系統のレーベルから出てるのかと思ったけど、集英社オレンジ文庫なんですね。個人的にはライトノベルなレーベルとあんまり変わらない括りですがオレンジ文庫。

2巻目になります。後宮に入るちょっと変わった妃、烏妃の寿雪を主人公にしたお話になります。少し不思議な力を持っていて、王様とかが持ってくるちょっとオカルトチックな事件を解決するみたいな感じのお話になっていますが、あんまり不思議な力の方には力点はない感じなのかも。

今回は四編収録されています。一応続き物的になってますね。解決されなかった事件が後々でてきたり。

・青燕
 ある宦官の子が幽霊が見えるということで、上役の宦官に罰を与えられていて、それを寿雪が助けるみたいな話になっています。幽霊の真相は…みたいな感じ。寿雪本人にその意識はあまりないけど、全編通して他の人との繋がりみたいなのが描かれてる感じなのかも。これも後で伏線になったり。
 あと序盤で死人を蘇らせてほしいというお願いをしにくる貴人がいるけど、絡んでくるのかと思ったら投げっぱなしでしたね。この話の中では。

・水の聲
 ちょっと変化球入ってる感じでしょうか。昔いた妃の侍女が寿雪に成仏していない妃を助けてほしいとお願いに来るのですが…というお話。この話とは別に最後の話の伏線が一緒に展開する感じ。少しお話としては短めでしょうか。最後に最後の話への繋が。この時点ではそういうラストになるとは想像つかない感じでしたが。

・仮面の男
 王様のもとに不思議な仮面の話が持ち込まれて、壽雪のところに持ち込まれることに。全体の話にはあまり絡まないけど護衛についてくれて温螢の昔話とちょっとつながってる感じですかね。この話も最後に少し次の話への引きが。そういう意味だと、この巻は1話、1話の切れ目はあんまりすっぱりしてない感じですね。オチがついたあとも少し続く感じで。

・想夫香
 後宮内で噛み殺されたような跡のある女性が見つかって…というお話。一番初めの序盤に出てきた貴人の話につながっていきます。伏線はあったので実は唐突ではないけど、なんか唐突に話が想像しない方向に展開してきます。

なんか烏妃が孤独じゃなきゃいけないって設定が生きてくるのか(なんでなのか)よくわからん感じでしたが、これから生きてくる感じなんですかね。この巻では全般的に寿雪と他のキャラの繋がりみたいな部分が焦点当たった感じですが。
今の所他の部分でも設定の重要さが今一、寿雪にとって切実なものになるのかがよくわからん感じかも。烏漣娘娘というのが今一どういう存在かわからんというのもあるけど。

これまだ3巻までしか出てないのですかね。アウェーの遠征(去年だから甲府か?)のとき1巻買ったときは3巻まで出てたと思うけど(その書店のオススメだったはず3巻が)。
柏のTSUTAYAでもなぜか平積みはされてなかったけど、表紙が見えるように置かれてて買う予定なかったけど買ってしまいました。
なんとなくパターンで続く感じの話かと思ったけど、この巻のラストの感じだとメインの物語は進む感じなんですかね今後は。

後宮の烏

後宮の烏 2 (集英社オレンジ文庫) - 白川 紺子, 香魚子
後宮の烏 2 (集英社オレンジ文庫) - 白川 紺子, 香魚子

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