銀河英雄伝説外伝 螺旋迷宮4 第14話「出口をさがす旅」

銀河英雄伝説外伝 螺旋迷宮4 第14話「出口をさがす旅」 を見ました。

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螺旋迷宮の最終話になります。一応、回答(が出る)編ですね。

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キャゼルヌ邸で、ケーフェンヒラー大佐の調査と自分の調査結果とを合わせてヤンが語り始めます。

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事の始まりはジークマイスター提督から。父親が民主共和主義者などの思想犯の取り締まりをしていたため、彼の家には民主共和思想の発禁書などが大量にありました。父への反発もあり、皮肉にもジークマイスター提督はそういう書物に触れて民主共和思想に染まっていきます。

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しかし帝国内では大手をふって活動はできず、軍部に入隊して出世していきました。そして内部から組織化を図っていきます。

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そんな中でジークマイスター提督はミヒャールゼン提督に出会います。財産争いの不公平さから貴族社会に不満を持っていたミヒャールゼン提督。民主共和制に思想的なシンパシーはなかったけれど、組織の方には興味を示して、能力もあり帝国内にスパイ網が形成されていくことになりました。

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組織はミヒャールゼン提督に任せられるようになり、妻子を火事で失うという不幸もあって、ジークマイスター提督は元々あこがれのあった民主共和政体の自由惑星同盟への亡命を図り、成功します。

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亡命に成功したミヒャールゼン提督は積極的に同盟政府に協力します。
しかし月日が経つにつれて、民主共和制には民主共和制の腐敗や不正があることに気が付いて失望していきます。

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そこに現れたのが730年マフィアの面々のでした。
鬱憤していたジークマイスター提督は、若い彼らに自分の希望、民主共和政体による銀河の再統一を託すことにしました。

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ここで選ばれたのがブルース・アッシュビー提督でした。幸運なことに?アッシュビー提督は情報を活かすという能力にたけていました。
帝国のミヒャールゼン提督からもたらされる情報は、すべてが正しかったわけではなく、状況の変化により無駄な情報になるものもあり、それを精査する能力がなければ猫に小判だったからです。

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アッシュビー提督は帝国からの情報を活用して戦果をあげていきます。
ミヒャールゼン提督とジークマイスター提督が作った組織もこれに合わせて、同盟に情報を流す組織から、アッシュビー提督に戦果を上げさせる組織へと変貌していきました。

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そんな中、帝国軍でも情報が洩れているのではないかと調査が強まるようになりました。ケーフェンヒラー大佐がコーゼル大将に呼び出されたりしたのもその動きの一環ですね。
しかし、コーゼル大将はティアマト会戦で戦死してしまい、帝国軍の将官も大量に戦死して軍を立て直す必要もあり調査は宙に浮いてしまいました。ミヒャールゼン提督も発覚を恐れて活動を停止させたし、何よりティアマト会戦でアッシュビー提督が戦死したこともあり問題は先送りとなります。

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ジークマイスター提督にとってもアッシュビー提督の死は影響がありました。
青年時代に銀河帝国の政治と社会の在り方に失望し、中年時代に自由惑星同盟の理想とかけ離れた現実に絶望しました。
そして、アッシュビー提督の死と730年マフィアの解体によって精神的に折れてしまい、引退して病気にかかりなくなります。

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しばらくして活動を再開させたミヒャールゼン提督でしたが、受信側のジークマイスター提督はおらず、受け取った情報を最大限に活かすブルース・アッシュビー提督もいなかったため、かつてのような働きはできませんでした。
そんな中、人事異動の発令の際に起きた奇妙な混乱のなかで、気が付くとミヒャールゼン提督の死体が発見されます。容疑者は見つからず犯人は不明のまま事件は未解決として処理されました。

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見てきたような嘘という気もしますねというアッテンボローに、嘘だよと身もふたもない回答を返すヤン。蓋然性は高いし、説得力はあるけど状況証拠しかない。仮説に過ぎないのだと。

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アッシュビー提督の謀殺説はどう考える?と尋ねるキャゼルヌ。謀殺説を唱えるとしたら、寧ろ帝国軍にこそ理由があるだろうとヤン。軍部と政府の離間策として。
ただ、今回に関してはケーフェンヒラー大佐が事件に関心を集めるために流したデマじゃないかとヤンは推測します。
何にせよもっと情報がなければ真実は明らかになりません。今のところ一番可能性の高いケーフェンヒラー大佐の案も一つ別の事実が明らかになれば覆ってしまうかもしれません。

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もし一連の事件について完全な真相が明らかにされるとしたら、それは現在の政治体制が覆ったときでしょう。帝国と同盟が共に滅亡したときの、とヤン。

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話も終わり、キャゼルヌ邸を辞去するヤンとアッテンボロー。3人とも責任以上の苦労を背負うことになりそうだと予言するキャゼルヌ夫人。

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ヤン宛にローザス提督の孫から手紙が届きました。ローザス提督は恐らく死んでも生き残ってもいいつもりで睡眠薬を多めに飲んだ自殺であろうと。ローザス提督は前から死にたがっていたと、現実より回想の方が楽しくなってきていたのだと。

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そしてヤンに新たな辞令が。第八艦隊づきになると。パエッタの艦隊は第二でしたっけ?

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出立前にキャゼルヌの結婚式に呼ばれたヤン。ケーフェンヒラー大佐の残した資料は軍事機密になると。
今度の事件は出来過ぎだったなぁとヤン。
とりあえず、これで終わりですね。同盟側は好きだし面白かったです。ヤン艦の面々も何人か出てきたし。

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というわけで、次は帝国のターンですね。どんな話だったかなぁ。氷の惑星で戦う(陸戦だったような)とかそんな感じの話だったかな?
「共よ覚えているか、あの闘いの日々を」

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