小説:記憶書店うたかた堂の淡々
記憶書店うたかた堂の淡々 を読みました。野村美月さんの新刊になります。
記憶を消したり移し替えたりできる能力を持った現野一夜(お話のメインじゃない)が依頼を受ける形で、いろいろな人物の記憶を操作していくお話が短編形式で収録されています。
6編載ってるので一つ一つはそんなに長くないですね。なんで記憶を操れるのかとかそういうところは深く突っ込まない感じ。あと、記憶をいじれるということ自体があまりやばい方向に行かない感じですね。そっちはメインじゃないということなのか。
・第一話「あなたと見た美しい世界は」
ある日突然恋人と連絡が取れなくなった女性の物語。調べてみるとその男性は既に亡くなっていることになっていて、でもそんなはずはなくて、よくわからない焦燥感と共に旅にでるのですが…というお話。前半が女性視点で後半が男性視点でネタバレ的に進む感じになっています。
人物紹介的な部分もあるのかも。一夜は前半ではあまり善悪の価値観はなく淡々と依頼をこなしていく感じの人物になっています。あとはよく行くお店の店員とそこによくいる作家が出てくる感じ。
・第二話「愛を語るのに最適な方法」
婚活パーティーに参加して意気投合した男女のお話。プロポーズを待っていた女性でしたがある日男性が別の女性と会っているのを目撃して…というお話。
この話は記憶あげるとか安直な方法使う必要があったのかという気が少ししたかも。
・第三話「美食の代償」
吸血鬼の登場人物が女優になって登場します。なんか聞いたことある名前だなぁと思ったんですが女優で気づきました。
スタイル抜群な女優でしたが食事は人並み以上に取っているように見えます。しかし、ある日体調を崩して…。
これは初めちょっと理由に気付きませんでした。
・第四話「あけるの初恋」
よく行くお店にいる作家のお話。これもちょっと見せ方に一ひねりあって面白かったです。一夜と作家あけるの出会いのお話ということでいいのかな?あけるが付き合っている女性の様子がある日突然おかしくなって…というお話。
・第五話「薔薇の叛旗とぺんぺん草の矜持」
三話の女優がまた登場です。貧乏の苦労人の役をやることになった女優が役作りのために、貧乏人の記憶をもらい受けるのですが…というお話。貧乏人の方も、派手な豪奢な女優の記憶がほしくて交換することに。
基本的にこのお話、記憶を取り換えたり、消したりが禁忌的な扱いはまったくないですね。むしろ全肯定な感じで。ちょっと予想とことなるオチを迎えました。安易に交換したらダメみたいな話になるかと思ってたら。
・第六話「おじいちゃんの遺産」
おじいちゃんとの約束で、病弱な少年が山に登る話。かと思ったのですがなんか変だなぁと思ってたら、着地点が別の方向にあったみたいな感じに。
これはシリーズ化する感じなのかなぁ。なんというか記憶を扱うところが肝にもなりそうなお話だけど、そこら辺はどうでもいいというあたりが少し意表をつかれました。
ただ、パターン考えるのが大変そうですかね。

記憶書店うたかた堂の淡々 (講談社タイガ) - 野村美月
・楽園への清く正しき道程 0番目は北国産のツンドラ王妃?
・楽園への清く正しき道程 1番目はお嫁さんにしたい系薄幸メイド
・楽園への清く正しき道程 庶民出身の国王様がまたご愛妾を迎えられるそうです
・楽園への清く正しき道程 国王様と楽園の花嫁たち
・吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる(1)
・吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる(2)
・吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる(3)
・吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる(4)
・吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる(5)
・吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる ~Long Long Engage
・ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件
・ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件2
・ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件3
・ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件4
・ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件5
・ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件6
・ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件7
・Mizuki Nomura & Miho Takeoka Premium Book
・親友の彼女を好きになった向井弘凪の、罪と罰。
・アルジャン・カレール -革命の英雄、或いは女王の菓子職人-〈上〉
・アルジャン・カレール -革命の英雄、或いは女王の菓子職人-〈下〉
・陸と千星~世界を配る少年と別荘の少女
・下読み男と投稿女子~優しい空から見た内気な海の話
・SとSの不埒な同盟
・SとSの不埒な同盟
・"葵" ヒカルが地球にいたころ……(1)
・“夕顔” ヒカルが地球にいたころ……(2)
・“若紫” ヒカルが地球にいたころ……(3)
・“朧月夜” ヒカルが地球にいたころ……(4)
・“末摘花" ヒカルが地球にいたころ……(5)
・“朝顔" ヒカルが地球にいたころ……(6)
・“空蝉" ヒカルが地球にいたころ……(7)
・“花散里" ヒカルが地球にいたころ……(8)
・“六条" ヒカルが地球にいたころ・・・・・・(9)
・“藤壺" ヒカルが地球にいたころ……(10)
・“文学少女”と死にたがりの道化
・”文学少女”と飢え渇く幽霊
・“文学少女”と繋がれた愚者
・“文学少女”と穢名の天使
・“文学少女”と慟哭の巡礼者
・“文学少女”と月花を孕く水妖
・“文学少女”と神に臨む作家 上
・“文学少女” と神に臨む作家 下
・“文学少女”と恋する挿話集 1
・“文学少女”見習いの、初戀。
・“文学少女”と恋する挿話集 2
・“文学少女”見習いの、傷心。
・“文学少女”と恋する挿話集3
・“文学少女”見習いの、卒業。
・“文学少女”と恋する挿話集4
・半熟作家と“文学少女”な編集者
・“文学少女”の後輩な僕が幽霊だったころ……
・晴追町には、ひまりさんがいる。 はじまりの春は犬を連れた人妻と
・劇場版”文学少女”
・“文学少女”メモワールI-夢見る少女の前奏曲(プレリュード)-
・“文学少女”メモワールII-ソラ舞う天使の鎮魂曲(レクイエム)-
・“文学少女”メモワールIII-恋する乙女の狂想曲(ラプソディ)-
・晴追町には、ひまりさんがいる。 恋と花火と図書館王子
・むすぶと本。 『外科室』の一途
・むすぶと本。 『さいごの本やさん』の長い長い終わり
記憶を消したり移し替えたりできる能力を持った現野一夜(お話のメインじゃない)が依頼を受ける形で、いろいろな人物の記憶を操作していくお話が短編形式で収録されています。
6編載ってるので一つ一つはそんなに長くないですね。なんで記憶を操れるのかとかそういうところは深く突っ込まない感じ。あと、記憶をいじれるということ自体があまりやばい方向に行かない感じですね。そっちはメインじゃないということなのか。
・第一話「あなたと見た美しい世界は」
ある日突然恋人と連絡が取れなくなった女性の物語。調べてみるとその男性は既に亡くなっていることになっていて、でもそんなはずはなくて、よくわからない焦燥感と共に旅にでるのですが…というお話。前半が女性視点で後半が男性視点でネタバレ的に進む感じになっています。
人物紹介的な部分もあるのかも。一夜は前半ではあまり善悪の価値観はなく淡々と依頼をこなしていく感じの人物になっています。あとはよく行くお店の店員とそこによくいる作家が出てくる感じ。
・第二話「愛を語るのに最適な方法」
婚活パーティーに参加して意気投合した男女のお話。プロポーズを待っていた女性でしたがある日男性が別の女性と会っているのを目撃して…というお話。
この話は記憶あげるとか安直な方法使う必要があったのかという気が少ししたかも。
・第三話「美食の代償」
吸血鬼の登場人物が女優になって登場します。なんか聞いたことある名前だなぁと思ったんですが女優で気づきました。
スタイル抜群な女優でしたが食事は人並み以上に取っているように見えます。しかし、ある日体調を崩して…。
これは初めちょっと理由に気付きませんでした。
・第四話「あけるの初恋」
よく行くお店にいる作家のお話。これもちょっと見せ方に一ひねりあって面白かったです。一夜と作家あけるの出会いのお話ということでいいのかな?あけるが付き合っている女性の様子がある日突然おかしくなって…というお話。
・第五話「薔薇の叛旗とぺんぺん草の矜持」
三話の女優がまた登場です。貧乏の苦労人の役をやることになった女優が役作りのために、貧乏人の記憶をもらい受けるのですが…というお話。貧乏人の方も、派手な豪奢な女優の記憶がほしくて交換することに。
基本的にこのお話、記憶を取り換えたり、消したりが禁忌的な扱いはまったくないですね。むしろ全肯定な感じで。ちょっと予想とことなるオチを迎えました。安易に交換したらダメみたいな話になるかと思ってたら。
・第六話「おじいちゃんの遺産」
おじいちゃんとの約束で、病弱な少年が山に登る話。かと思ったのですがなんか変だなぁと思ってたら、着地点が別の方向にあったみたいな感じに。
これはシリーズ化する感じなのかなぁ。なんというか記憶を扱うところが肝にもなりそうなお話だけど、そこら辺はどうでもいいというあたりが少し意表をつかれました。
ただ、パターン考えるのが大変そうですかね。

記憶書店うたかた堂の淡々 (講談社タイガ) - 野村美月
・楽園への清く正しき道程 0番目は北国産のツンドラ王妃?
・楽園への清く正しき道程 1番目はお嫁さんにしたい系薄幸メイド
・楽園への清く正しき道程 庶民出身の国王様がまたご愛妾を迎えられるそうです
・楽園への清く正しき道程 国王様と楽園の花嫁たち
・吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる(1)
・吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる(2)
・吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる(3)
・吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる(4)
・吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる(5)
・吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる ~Long Long Engage
・ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件
・ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件2
・ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件3
・ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件4
・ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件5
・ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件6
・ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件7
・Mizuki Nomura & Miho Takeoka Premium Book
・親友の彼女を好きになった向井弘凪の、罪と罰。
・アルジャン・カレール -革命の英雄、或いは女王の菓子職人-〈上〉
・アルジャン・カレール -革命の英雄、或いは女王の菓子職人-〈下〉
・陸と千星~世界を配る少年と別荘の少女
・下読み男と投稿女子~優しい空から見た内気な海の話
・SとSの不埒な同盟
・SとSの不埒な同盟
・"葵" ヒカルが地球にいたころ……(1)
・“夕顔” ヒカルが地球にいたころ……(2)
・“若紫” ヒカルが地球にいたころ……(3)
・“朧月夜” ヒカルが地球にいたころ……(4)
・“末摘花" ヒカルが地球にいたころ……(5)
・“朝顔" ヒカルが地球にいたころ……(6)
・“空蝉" ヒカルが地球にいたころ……(7)
・“花散里" ヒカルが地球にいたころ……(8)
・“六条" ヒカルが地球にいたころ・・・・・・(9)
・“藤壺" ヒカルが地球にいたころ……(10)
・“文学少女”と死にたがりの道化
・”文学少女”と飢え渇く幽霊
・“文学少女”と繋がれた愚者
・“文学少女”と穢名の天使
・“文学少女”と慟哭の巡礼者
・“文学少女”と月花を孕く水妖
・“文学少女”と神に臨む作家 上
・“文学少女” と神に臨む作家 下
・“文学少女”と恋する挿話集 1
・“文学少女”見習いの、初戀。
・“文学少女”と恋する挿話集 2
・“文学少女”見習いの、傷心。
・“文学少女”と恋する挿話集3
・“文学少女”見習いの、卒業。
・“文学少女”と恋する挿話集4
・半熟作家と“文学少女”な編集者
・“文学少女”の後輩な僕が幽霊だったころ……
・晴追町には、ひまりさんがいる。 はじまりの春は犬を連れた人妻と
・劇場版”文学少女”
・“文学少女”メモワールI-夢見る少女の前奏曲(プレリュード)-
・“文学少女”メモワールII-ソラ舞う天使の鎮魂曲(レクイエム)-
・“文学少女”メモワールIII-恋する乙女の狂想曲(ラプソディ)-
・晴追町には、ひまりさんがいる。 恋と花火と図書館王子
・むすぶと本。 『外科室』の一途
・むすぶと本。 『さいごの本やさん』の長い長い終わり
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