小説:神話の密室―天久鷹央の事件カルテ―

神話の密室―天久鷹央の事件カルテ― を読みました。知念実希人さんの新刊になります。

中編が2つです。時間的にはつながってるけど、話としては別個のお話ですね。プロローグは2編目のお話に続くものになっています。

・バッカスの病室
 ある日急患で運び込まれてきた酔っぱらいと思われる作家で、入院することになったのですがアルコールがない病室でまた酔っ払っていて…というお話。
 トリックは医学の知識がないとわからんものなので、それ自体はそうなのかぁという感じではあったかも。ただ、なんで病室でのみ発症したのかというトリック?は少し面白かったです。

・神のハンマー
 キックボクシングの大会で優勝した選手が表彰されている途中で亡くなってしまって…というお話。知り合いの試合なので見に行ってた小鳥遊が巻き込まれてみたいな感じで進んでいきます。
 ちょっとトリックは置いといてテーマが安易な感じはしたかも。小鳥遊の知り合い(というかそれで見には行ったのだけど)とういうのもちょっと盛り込みすぎな感じしないでもなかったです。無理やり感動物語に持ってたみたいな感じで。普通にトリックだけでもよかったかなぁ。
 実はDVの夫を兄妹で協力して亡き者にしたみたいなオチかと思って読んでました。

2編目はオチを鷹央が小鳥遊に任せるという変化球な展開になっています。鷹央らしくない気配り?なのでなんか展開的に終わりみたいな流れなのかと思ったけど、そんなこともなかったですね。鷹央も少しずつ変わってきてるみたいな感じなんでしょうか。

全然関係ないけど、鷹央と小鳥遊って鷹かけてるんですかね。今更ですが。

神話の密室―天久鷹央の事件カルテ―(新潮文庫) - 知念実希人
神話の密室―天久鷹央の事件カルテ―(新潮文庫) - 知念実希人

天久鷹央の推理カルテ
天久鷹央の推理カルテII: ファントムの病棟
天久鷹央の推理カルテIII: 密室のパラノイア
スフィアの死天使: 天久鷹央の事件カルテ
天久鷹央の推理カルテIV: 悲恋のシンドローム
改貌屋 天才美容外科医・柊貴之の事件カルテ
神酒クリニックで乾杯を
神酒クリニックで乾杯を 淡雪の記憶
仮面病棟
白銀の逃亡者
幻影の手術室: 天久鷹央の事件カルテ
天久鷹央の推理カルテV: 神秘のセラピスト
屋上のテロリスト
螺旋の手術室
甦る殺人者: 天久鷹央の事件カルテ
火焔の凶器: 天久鷹央の事件カルテ
黒猫の小夜曲
レゾンデートル
魔弾の射手: 天久鷹央の事件カルテ

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