銀河英雄伝説外伝汚名 Kap.I: あああ

2020年10月13日

銀河英雄伝説外伝汚名 Kap.I

銀河英雄伝説外伝汚名 Kap.I　を見ました。

外伝は短編シリーズとしてはこれでラストですね。残りは映画2本なので。このDVD BOX出た時に購入したのですがこの汚名のパッケージ、まだ封を切ってませんでした(笑)。前の会社の時に買ったから10年以上前かなぁ。

お話は少し昔のアルレスハイム星域での戦いからスタート。

カイザーリング中将率いる艦隊は、同盟軍の動向を正確に察知して奇襲を仕掛ける作戦でしたが、なぜか味方が砲撃を開始。同盟軍の反撃にあい、一方的な大敗を被ることに。
皇帝の病気による恩赦で命までは取られませんでしたが、責任を取って退役することに。大きな汚名を背負うことになります。

現在に話が戻ります。一人休暇でクロイツナハIIIに訪れるキルヒアイス。ラインハルトはローエングラム公爵家を引き継ぐ諸々のあれこれがあって後から合流することに。

キルヒアイス「…ミューゼルの姓をお捨てになるのですか？」
ラインハルト「ミューゼル！？ミューゼルというのはな、娘を皇帝に売り渡した男の姓だ！なんの未練もない！」
キルヒアイス「ラインハルト様…（自分は、この方のすべてをまだ理解できていない…）」
ラインハルト「ローエングラム家は建国以来の名家だ。つまり、かつて民衆の蜂起を弾圧し、無抵抗の女子供を迫害し、思想犯を殺したということさ。歴史上の前科者だな。だが、ローエングラムという名の響きはいい。ミューゼルより遥かにマシだ！」

一人でチェックインを済ませるキルヒアイス。このあと何度か聞かれる
ホテルマン「失礼ながら中佐にしてはお若くていらっしゃいますなぁ。」
キルヒアイス「よくそう言われます（もうすぐ大佐になるんですけど）」

そこへ暴漢が現れて隣で手続きしていた老紳士に襲いかかります。当然、迎え撃つキルヒアイス。意外に抵抗されますが、パタンのキュ～です。

キルヒアイスが助けたのはカイザーリング男爵。冒頭の戦いで大敗をきした退役少将でした。
勤勉なキルヒアイスはカイザーリングのことを知っていました。
聞きたいことがあるとのことで、地元の警察の詰め所に行くことに。

待っていたのは地元の治安責任者、ホフマン警視。
捕まった男から薬物反応が出たと知らされます。男の意外なしぶとさから痛みを感じていなのでは？と考えていたキルヒアイスはそのことに気付いていました。
なぜ、自分に捜査上の秘密を打ち明けるのかと問うキルヒアイス。
ホフマン警視はこれは個人の犯罪ではなく軍隊の組織絡みの事件なのだと説明します。

ホフマン「軍人は言うんですよ。軍隊のことは軍人に任せろ、と。」
キルヒアイス「なるほど、麻薬組織の捜査に協力しろと、いうことですか？」
ホフマン「はっはっはっ、実は然様で。」
キルヒアイス「警視、僕は、いや私は休暇のためにここに来ているのです。めったにない機会でして、出来れば社会的責任は屋根裏にしまいこんで休養に専念したく思っているのです。」

やんわり断りを入れるキルヒアイスですが、ホフマン警視も引き下がりません。密告があって麻薬組織の黒幕がここクロイツナハIIIに訪れるとのこと。
本当かどうかわからないが、信じるしかないとホフマン警視。合成麻薬サイオキシンの被害にあった胎児の画像を見せます。

ホフマン「この赤ん坊の両親が共に中毒患者でして。父親のほうが軍隊で悪習にハマって、家庭にそれを持ち込んだわけです。その後母親は自殺し、父親の方は精神病院送りになりました。まぁ、人間の愚行というものは、ある程度は多目に見るしかないのです。人間というパンは道徳という小麦粉と、欲望という水とを練り合わせて作られるものでしてな。小麦粉が多すぎればカサカサするし、水が多すぎれば簡単に崩れて形を留めない。で、この小さな衛星はカサカサのパンに水を補給するための存在です。情事も賭博も酒も喧嘩も、まぁご自由にというわけなんですが、麻薬であれば寛大で居続けるわけにもいきません。細い藁でもないよりはマシというわけでしてな。」