小説:むすぶと本。『嵐が丘』を継ぐ者

むすぶと本。『嵐が丘』を継ぐ者 を読みました。野村美月さんの新刊になります。

本の声が聞こえる学生が主人公のお話になります。
タイトルの嵐が丘が入っているけど、短編(中編?)の中の一つで、5編が収録されています。
今一、夜長姫がいる意味がよくわからないシリーズでしたが、これからお話に絡んでくるのかなぁという短編が最後に収録されています。

・第一話『小僧の神様』は神さまに会いたかった
 とある本屋さんで起きている万引事件を解決するみたいなお話になっています。ちょっと変化球が入っている感じですかね。単純な万引ではなくて。
 本の気持ち的なものがなんというか少し売る側視点かなぁという感じはあったかも。本に気持ちがあるとしたらですが。古本屋は許容範囲なのかなぁとか少し思いました。

・第二話 ハナちゃんのことが好きで好きでたまらなかった優しい本の、姉妹たち
 1巻目で出てきた妻科さんのお話の続きみたいな感じのお話。ノートをダメにしてしまったむずぶに妻科さんがノートを見せるということで自宅で勉強会をすることになったのですが…というお話に、妻科さんにアタックを続けるサッカー部のイケメン先輩の話を絡めて進んでいきます。四話目の話にも続く感じですね。

・第三話『嵐が丘』を継ぐ者
 表題の話ですね。なんかちょっと嵐が丘との接点というか重なり具合が無理矢理ではないけど、わかりづらかったかなぁという感じ。
 先輩の妹が何やら落ち音でいて、むすぶが相談に乗るというか首を突っ込むという感じのお話になっています。そこに嵐が丘の物語も絡めてという感じですね。

・第四話『すべてはモテるためである』、とショートボブのキュートな彼女は言った
 二話の続きのような話ですね。むすぶが妻科さんと付き合っているということにして、妻科さんを諦めさせたサッカー部のイケメン先輩ですが、今度はむすぶに付きまとうようになって、色々話を聞くと悪い人でもなさそうだとなって、むすぶが妻科さんとの仲を取り持とうとするのですが…というお話。

・第五話『夜長姫と耳男』は血染めの刑場へ招く
 むすぶと夜長姫の出会いのお話なのかな?触りだけという感じですが。前の持ち主ということなのか、少し名前の出てきてた鏡見子という少女?も登場します。

どうも書籍になる本好きの話は、私の想像する本好きとは少しピントが違う風に描かれることが多いかなぁとなんとなく思いました。
あとがきによると今月も新刊でるみたいですが、犬山さんのと長月さんのくらいしかチェックできてなかったなぁ。


むすぶと本。 『嵐が丘』を継ぐ者 (ファミ通文庫) - 野村 美月, 竹岡 美穂
むすぶと本。 『嵐が丘』を継ぐ者 (ファミ通文庫) - 野村 美月, 竹岡 美穂

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