小説:憎悪人間は怒らない

憎悪人間は怒らない を読みました。上遠野浩平さんの新刊で出たときに買いましたが、積んでました。買ったときは前巻の製造人間~は買ってなかったし。そういえば、アマゾンで買ったけど、配送通知来たけどポストに入ってなくて再送してもらったはず。

統和機構から憎悪人間カーボンが抜ける話を軸っぽく進むけど、ムビョウのところの少年ヒノオも巻き込まれていく感じに進んでいきます。
幕間にカーボンに絡んで前後の話(憎悪人間は肯定しない)が挿入されて、短編が続く構成ですね。SFマガジンに掲載されていたみたいだけど、すごい不定期だったみたいですね。途中で終わってると言えば終わってるけど続き出るのかなぁ。

・憎悪人間は怒らない
 統和機構を抜けたカーボンが散歩中のヒノオと遭遇。その後、カーボンを討伐に来たフォルティッシモに諸々巻き込まれる形でお話が進んで行きます。結局伏線だったのか先生ってのがちょっと謎なままなんでしょうか。ムビョウのことかと思ってて読んでたんですが。

・悪魔人間は悼まない
 ムビョウの護衛兼雑用係のアララギさんの過去のお話。以外な人物と遭遇していて…というお話。本編というかブギーポップでは巻数的に早めに退場してしまう彼女ですが色んなところで出てきますね。この話がこの巻のオチの一部の伏線になってますね。

・変身人間は裏切らない
 また、散歩中のヒノオがフォルティッシモと再開するのですが、それはカーボン追跡のために統和機構から送られてきた合成人間が変身した姿で…というお話。変身する合成人間の時点で気づけという感じですが、ネタバレされるまで気づきませんでした(笑)、出てくると思わなかったので。この時点ではまだ統和機構にいるということですね。

・相殺人間は計算しない
 統和機構の憲兵的な立場の合成人間ギノルタが部下を連れてムビョウの元にカーボンの件で調査に来るのですが…というお話。ちょっとラストは意表をつかれました。

・緊急人間焦らない
 前の話の後始末のためにジッドが雇われるのですが、簡単に済むはずだった仕事がフォルティッシモも呼び出される大事になって行って…というお話。この話は次の話に続きます。

・憎悪人間は逆らわない
 ムビョウを攫って逃げ出したジッド。フォルティッシモはヒノオを巻き込んで捜索を開始。飼い犬のモロボが事態を解決するためカーボンを呼び出し、フォルティッシモとカーボンが対決するのですが…みたいなお話になっています。
 ジッド、どうするのかなぁと思ったらダイアモンズへの伏線になりました。名前の由来も判明します。
 結局すべての黒幕は交換人間ということになりますが、今一何やりたいんだか、二人(片方が勝手に意識してるだけみたいなところもありますが)は何を争っているのかみたいな感じですね。

これ続きでるんでしょうか?ブギーポップ本編に続くみたいな終わりなのかなぁ。SFマガジンに続き載ってたりするのかなぁ。



憎悪人間は怒らない (ハヤカワ文庫JA) - 上遠野浩平, サマミヤアカザ
憎悪人間は怒らない (ハヤカワ文庫JA) - 上遠野浩平, サマミヤアカザ


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