銀河英雄伝説 第1期 第2話「アスターテ会戦」
銀河英雄伝説 第1期 第2話「アスターテ会戦」を観ました。旧OVA版です。
ラインハルトが率いる帝国軍に対して、同盟は2倍の艦艇を集めて3個艦隊で包囲戦を試みるも、包囲が完成する前に各個撃破により第4、第6艦隊が撃破されてしまい、残るは第2艦隊のみというところからの続きです。
フェザーンで高みの見物を決め込むルビンスキー。各個撃破で2艦隊を沈めたラインハルトの手腕を褒めます。ちょくちょく出てくるのは今後の布石なんですかね。
連勝の余勢をかって第2艦隊への攻撃を仕掛けるラインハルト。パエッタも迎撃を命じますが、機先を制されて旗艦は味方のスパルタニアンと接触、いきなり負傷してしまいます。
艦橋で無事な士官はヤンとアッテンボローのみな状態に。
パエッタ「ヤン准将…。君が艦隊の指揮をとれ…。」
ヤン「私がですか？」
パエッタ「健在な士官の中で…どうやら君が最高位だ…用兵家としての君の手腕を見せて…（バタリ）」
パエッタは命に別状はないけど、退場。
アッテンボロー「評価されてますね。」
ヤン「そうかな。」
全艦隊に向けて指示を出します。
ヤン『全艦隊に告げる。私は総司令官の次席幕僚ヤン准将だ。総司令官は旗艦パトロクロス被弾のため重症を負われた。総司令官の命令により私が全艦隊の指揮を引き継ぐ。心配するな！我が艦隊は負けはしない！』
ヤン「私も偉そうなことを言っているな。」
アッテンボロー「いいえ、あなたならやれそうです。多分。」
ヤン「多分、か。」
ヤン『新たなる指示を与えるまで各艦は各個撃破に専念せよ。以上だ。』
戦場ではポプランらが個別に活躍します。この戦闘が終わっても戦争は終わらないという話から、同盟領、帝国領はイゼルローン回廊を通して接していてそこにはイゼルローン要塞があるという世界の状況説明が入ります。旧作は結構こういうところの状況説明気を使ってる感じですね。さっきのフェザーンのもそうですが。
同盟軍が地味に粘るので一気に攻め立てるラインハルト。
キルヒアイス「戦いの勝利は見えていますが、予想以上に敵は抵抗を諦めていません。」
ラインハルト「この期に及んで往生際の悪い。この劣勢をどう挽回する気だ。まあ、いい。このままでは我軍の損害も無視できない。キルヒアイス！」
キルヒアイス「はい。」
ラインハルト「戦列を組み直す。全艦隊、紡錘陣形を取るよう伝達してくれ。…理由はわかるな？」
キルヒアイス「…中央突破をなさるおつもりですね。」
ヤン「敵は紡錘陣形を取りつつある。中央突破を図る気だ。」
アッテンボロー「え！？中央突破？」
ヤン「ああ、やっこさんならそうするだろうな。さぁ、私はどう受けようかな。」
ラインハルトの命で、全艦突入する帝国軍。ファーレンハイト、メルカッツが従軍しています。あとシュターデンとかこのあと死んじゃうやつも。
ヤン「さぁ、おいでなすった。問題は…。」
アッテンボロー「え？」
ヤン「味方が私の言う通り動いてくれるかだ。」
アッテンボロー「動かなかったら？」
ヤン「うん？頭をかいてごまかすさ。」
結局、他に選択肢もないので、同盟の各艦はヤンの指示に従いました。
ヤン「どうやらうまくいきそうだな。味方は私が言った通り動いてくれている。」
アッテンボロー「負けずに済みそうですね！」
ヤン「多分ね。」
ここでラインハルトもヤンの作戦に気づきます。
ラインハルト「何！」
キルヒアイス「何か？」
ラインハルト「あれが…我が艦隊に引きちぎられたのではなかったら…。」
キルヒアイス「…まさか。」
ラインハルト「…しまった！」
ヤン「今だ！機関全速！」
中央突破は見せかけで、左右を逆進して帝国軍の後背に回り込む作戦でした。
ヤン「よし、敵のしっぽに火をつけてやる。」
ラインハルト「中央突破戦法を逆手に取られてしまった。こんなまねができるのは…あの男だ。」
キルヒアイス「ヤン・ウェンリー准将。」
ヤン「このまま勝たせてはもらえないだろうね。相手が相手だ。まぁ、負けもしないがね。」
アッテンボロー「さて、敵はどう出ますかね。ローエングラム上級大将さんは。」
と、ここまでで半分ですね。
前進して、背後の敵の更に背後を取るように命令を出すラインハルト。エルラッハは、命令を無視して反転迎撃を行いますが、反転中に打たれてジエンド。
そして戦況はお互いの後背に食らいつくリング状に。ヤンもラインハルトも消耗戦ということに気づいてるので、会戦はここまで。
ラインハルト「しかし、やはり。やるではないかあの男…。」
キルヒアイス「ヤン・ウェンリー准将。」（キルヒアイスこればっかりですね）
ラインハルト「ああ。あの男に私の名で電文を送ってくれ。」
キルヒアイス「どのような文章を？」
アッテンボロー「帝国軍から電文が入りましたよ。」
ヤン「電文か、読んでみてくれ。」
アッテンボロー「いいんですか？じゃあ。『貴官の勇戦に敬意を表す。再戦の日まで壮健なれ。銀河帝国軍上級大将ラインハルト・フォン・ローエングラム。』以上です。」
ヤン「勇戦と評してくれたか、恐縮するね。」
アッテンボロー「どうします？返信しますか？」
ヤン「いや、いいさ。放っておいて。先方もそんなものは期待してないんじゃないかな。それより残兵の収容を急いでくれ。助けられるものは助けたい。」
アッテンボロー「随分犠牲が出たでしょうね、他の艦隊は。」
ヤン「ああ。それに今回は第6艦隊のラップ少佐を失った。惜しいやつだった…。」
この会戦で同盟軍は帝国軍の10倍の150万もの将兵を失いました。
早速、軍は戦果をごまかしにかかります。
『国防委員会発表。アスターテ会戦は、我が同盟軍の大勝利に終わりました。しかしながら第4艦隊と第6艦隊はかなりの損害を被ったもようです。詳細は後ほど発表される予定です。』
ジェシカ「第6艦隊…。」
軍広報課「はい、こちら軍広報課。」
ジェシカ「第6艦隊、ジャン・ロベール・ラップの消息を…。」
軍広報課「今の時点では軍関係の方以外にはお知らせできません。失礼ですがお名前を。」
ジェシカ「ジェシカ・エドワーズ、彼の婚約者です。調べていただければわかります。」
軍広報課「確認しました。ジャン・ロベール・ラップ大佐は…」
ジェシカ「大佐？あの人は少佐のはずですが…。」
軍広報課「いえ、ジャン・ロベール・ラップ少佐はアスターテ会戦で名誉の戦死、二階級特進され大佐になられました。」
翻って、帝国のアンネローゼの元には吉報が届きます。
後の双璧にも朗報が。
ロイエンタール「流石だ。俺たち無しで見事やってのけた。」
ミッターマイヤー「ああ、大勝利だ。俺は心配しちゃいなかったがね。」
同盟はハイネセン。ラップの墓を参るヤンとアッテンボロー。
アッテンボロー「また軍は今回の戦いも大勝利と発表しましたね。」
ヤン「ああ、これでは一度も負けないうちに、我々同盟軍は一人もいなくなっているかもしれないね。誰の遺体も入っちゃいない墓…。でも墓は墓だ。」
先客というかジェシカがいまいた。葬儀直後だったのでしょうか。
ヤン「ジェシカ…。何と言っていいのか…。」
ジェシカ「…何も言わないで…。ジャンは戦争に殺された。あなたを恨みはしないけれど、あなたのお仕事はその戦争でしょ…。」
ヤン「ジャン・ロベール…。ああ、私たちの仕事は戦争だった。そうなんだよな。」
フェザーンでも今回の戦いを整理しています。
ルビンスキー「そうか、帝国軍が勝った。ただし、勝ち過ぎはしなかった、とそういう訳だなボルテック？」
ボルテック「左様です。同盟軍は破れはしましたが全軍崩壊というまでには立ち至りませんでした。我がフェザーンとしてまず満足すべき結果を得たともうしてよろしいかと…。」
ルビンスキー「う～ん、しかしローエングラム伯ラインハルトとヤン・ウェンリー准将…。注目せねばならぬ人物のようだな。」
こうしてアスターテ会戦は終了です。今年の戦いはまだ始まったばかり。
同盟的にはそうそうに甚大な人的、物的被害となりました。結果的にこれが13艦隊設立とイゼルローン攻略につながるのですが。
昔、深夜放送で観てたときは全然気にならなかったけど、結構その後出てくる登場人物が、ちょくちょく事前に顔を出してますね。群像劇的な物語でもあるし、ここら辺は見せ方うまかったのかも。ノイエ版ってどんな感じだったかなぁ。脇を固める登場人物がかなり薄めな感じでしたが（トリューニヒトとかルビンスキーとか）。
アスターテ会戦で婚約者を失ったジェシカは、追悼集会で国民の犠牲を説く国防委員長トリューニヒトを弾劾する。
ジェシカに迫る憂国騎士団の黒い影。
次回、銀河英雄伝説 第3話 「第十三艦隊誕生」
銀河の歴史がまた1ページ…。
銀河英雄伝説 Blu-ray BOX スタンダードエディション 1 - 堀川亮, 広中雅志, 勝生真沙子, 潘恵子, 森功至, 若本規夫, 塩沢兼人, 富山敬, 郷田ほづみ, 石黒昇
今更DVDのやつのっけてもアレなのでBlu-rayのです。
・銀河英雄伝説外伝 螺旋迷宮1 第1話「エル・ファシルの英雄」
・銀河英雄伝説外伝 螺旋迷宮1 第2話「英雄の新しい仕事」
・銀河英雄伝説外伝 螺旋迷宮1 第3話「英雄たちの横顔」
・銀河英雄伝説外伝 螺旋迷宮1 第4話「過去へのささやかな旅」
・銀河英雄伝説外伝 螺旋迷宮2 第5話「時の女神に愛された男 〜第二次ティアマト会戦記I〜」
・銀河英雄伝説外伝 螺旋迷宮2 第6話「英雄の死 〜第二次ティアマト会戦記II〜」
・銀河英雄伝説外伝 螺旋迷宮2 第7話「喪服と軍服の間」
・銀河英雄伝説外伝 螺旋迷宮2 第8話「収容所惑星」
・銀河英雄伝説外伝 螺旋迷宮3 第9話「捕虜と人質」
・銀河英雄伝説外伝 螺旋迷宮3 第10話「顕微鏡サイズの反乱」
・銀河英雄伝説外伝 螺旋迷宮3 第11話「エコニアの英雄」
・銀河英雄伝説外伝 螺旋迷宮3 第12話「過去からの糸」
・銀河英雄伝説外伝 螺旋迷宮4 第13話「ひとつの旅の終わり」
・銀河英雄伝説外伝 螺旋迷宮4 第14話「出口をさがす旅」
・銀河英雄伝説外伝 白銀の谷 Kap.I
・銀河英雄伝説外伝 白銀の谷 Kap.II
・銀河英雄伝説外伝 白銀の谷 Kap.III
・銀河英雄伝説外伝 白銀の谷 Kap.IV
・銀河英雄伝説外伝 叛逆者 Kap.I
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・銀河英雄伝説外伝 黄金の翼
・銀河英雄伝説外伝 奪還者 Kap.I
・銀河英雄伝説外伝 奪還者 Kap.II
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・銀河英雄伝説外伝 朝の夢、夜の歌 Kap.I
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・銀河英雄伝説外伝 千億の星、千億の光1 第1話「ヴァンフリート星域の会戦」
・銀河英雄伝説外伝 千億の星、千億の光1 第2話「三つの赤」
・銀河英雄伝説外伝 千億の星、千億の光1 第3話「亡命者たち」
・銀河英雄伝説外伝 千億の星、千億の光1 第4話「流血の四月」
・銀河英雄伝説外伝 千億の星、千億の光2 第5話「危険な男」
・銀河英雄伝説外伝 千億の星、千億の光2 第6話「混戦始末記」
・銀河英雄伝説外伝 千億の星、千億の光2 第7話「初夏、風強し」
・銀河英雄伝説外伝 千億の星、千億の光2 第8話「伯爵家後継候補」
・銀河英雄伝説外伝 千億の星、千億の光3 第9話「パーティーの夜」
・銀河英雄伝説外伝 千億の星、千億の光3 第10話「真実は時の娘」
・銀河英雄伝説外伝 千億の星、千億の光3 第11話「第六次イゼルローン攻防戦」
・銀河英雄伝説外伝 千億の星、千億の光3 第12話「千億の星、ひとつの野心」
・銀河英雄伝説外伝 第三次ティアマト会戦 前編
・銀河英雄伝説外伝 第三次ティアマト会戦 後編
・銀河英雄伝説外伝 汚名 Kap.I
・銀河英雄伝説外伝 汚名 Kap.II
・銀河英雄伝説外伝 汚名 Kap.III
・銀河英雄伝説外伝 汚名 Kap.IV
・銀河英雄伝説外伝 わが征くは星の大海
・銀河英雄伝説外伝 新たなる戦いの序曲
・銀河英雄伝説 第1期 第1話「永遠の夜の中で」
・銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱 第一章
・銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱 第二章
・銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱 第三章
・ラインの虜囚
・月蝕島の魔物 (Victorian Horror Adventures)
・髑髏城の花嫁 (Victorian Horror Adventures 2)
・水晶宮の死神 (Victorian Horror Adventures 3)
・蘭陵王
・アルスラーン戦記〈1〉王都炎上
・アルスラーン戦記〈2〉王子二人
・アルスラーン戦記〈3〉落日悲歌
・アルスラーン戦記〈4〉汗血公路
・アルスラーン戦記〈5〉征馬孤影
・アルスラーン戦記〈6〉風塵乱舞
・アルスラーン戦記〈7〉王都奪還
・アルスラーン戦記〈8〉仮面兵団
・アルスラーン戦記〈9〉旌旗流転
・アルスラーン戦記〈10〉妖雲群行
・アルスラーン戦記読本
・アルスラーン戦記〈11〉魔軍襲来
・アルスラーン戦記〈12〉暗黒神殿
・アルスラーン戦記〈13〉蛇王再臨
・アルスラーン戦記〈14〉天鳴地動
・アルスラーン戦記〈15〉戦旗不倒
・アルスラーン戦記〈16〉天涯無限
・魔境の女王陛下 薬師寺涼子の怪奇事件簿
・薬師寺涼子の怪奇事件簿 海から何かがやってくる
・薬師寺涼子の怪奇事件簿 白魔のクリスマス
・タイタニア〈1〉疾風篇
・タイタニア〈2〉暴風篇
・タイタニア〈3〉 旋風篇
・タイタニア4<烈風篇>
・タイタニア5 <凄風篇>
・新・水滸後伝 上巻
・新・水滸後伝 下巻
・創竜伝１超能力四兄弟
・創竜伝２摩天楼の四兄弟
・創竜伝３逆襲の四兄弟
・創竜伝４四兄弟脱出行
・創竜伝５蜃気楼都市
・創竜伝６染血の夢
・創竜伝７黄土のドラゴン
・創竜伝８仙境のドラゴン
・創竜伝９妖世紀のドラゴン
・創竜伝１０大英帝国最後の日
・創竜伝１１銀月王伝奇
・創竜伝１２竜王風雲録
・創竜伝１３噴火列島
・創竜伝１４<月への門>
・創竜伝15 <旅立つ日まで>
ラインハルトが率いる帝国軍に対して、同盟は2倍の艦艇を集めて3個艦隊で包囲戦を試みるも、包囲が完成する前に各個撃破により第4、第6艦隊が撃破されてしまい、残るは第2艦隊のみというところからの続きです。
フェザーンで高みの見物を決め込むルビンスキー。各個撃破で2艦隊を沈めたラインハルトの手腕を褒めます。ちょくちょく出てくるのは今後の布石なんですかね。
連勝の余勢をかって第2艦隊への攻撃を仕掛けるラインハルト。パエッタも迎撃を命じますが、機先を制されて旗艦は味方のスパルタニアンと接触、いきなり負傷してしまいます。
艦橋で無事な士官はヤンとアッテンボローのみな状態に。
パエッタ「ヤン准将…。君が艦隊の指揮をとれ…。」
ヤン「私がですか？」
パエッタ「健在な士官の中で…どうやら君が最高位だ…用兵家としての君の手腕を見せて…（バタリ）」
パエッタは命に別状はないけど、退場。
アッテンボロー「評価されてますね。」
ヤン「そうかな。」
全艦隊に向けて指示を出します。
ヤン『全艦隊に告げる。私は総司令官の次席幕僚ヤン准将だ。総司令官は旗艦パトロクロス被弾のため重症を負われた。総司令官の命令により私が全艦隊の指揮を引き継ぐ。心配するな！我が艦隊は負けはしない！』
ヤン「私も偉そうなことを言っているな。」
アッテンボロー「いいえ、あなたならやれそうです。多分。」
ヤン「多分、か。」
ヤン『新たなる指示を与えるまで各艦は各個撃破に専念せよ。以上だ。』
戦場ではポプランらが個別に活躍します。この戦闘が終わっても戦争は終わらないという話から、同盟領、帝国領はイゼルローン回廊を通して接していてそこにはイゼルローン要塞があるという世界の状況説明が入ります。旧作は結構こういうところの状況説明気を使ってる感じですね。さっきのフェザーンのもそうですが。
同盟軍が地味に粘るので一気に攻め立てるラインハルト。
キルヒアイス「戦いの勝利は見えていますが、予想以上に敵は抵抗を諦めていません。」
ラインハルト「この期に及んで往生際の悪い。この劣勢をどう挽回する気だ。まあ、いい。このままでは我軍の損害も無視できない。キルヒアイス！」
キルヒアイス「はい。」
ラインハルト「戦列を組み直す。全艦隊、紡錘陣形を取るよう伝達してくれ。…理由はわかるな？」
キルヒアイス「…中央突破をなさるおつもりですね。」
ヤン「敵は紡錘陣形を取りつつある。中央突破を図る気だ。」
アッテンボロー「え！？中央突破？」
ヤン「ああ、やっこさんならそうするだろうな。さぁ、私はどう受けようかな。」
ラインハルトの命で、全艦突入する帝国軍。ファーレンハイト、メルカッツが従軍しています。あとシュターデンとかこのあと死んじゃうやつも。
ヤン「さぁ、おいでなすった。問題は…。」
アッテンボロー「え？」
ヤン「味方が私の言う通り動いてくれるかだ。」
アッテンボロー「動かなかったら？」
ヤン「うん？頭をかいてごまかすさ。」
結局、他に選択肢もないので、同盟の各艦はヤンの指示に従いました。
ヤン「どうやらうまくいきそうだな。味方は私が言った通り動いてくれている。」
アッテンボロー「負けずに済みそうですね！」
ヤン「多分ね。」
ここでラインハルトもヤンの作戦に気づきます。
ラインハルト「何！」
キルヒアイス「何か？」
ラインハルト「あれが…我が艦隊に引きちぎられたのではなかったら…。」
キルヒアイス「…まさか。」
ラインハルト「…しまった！」
ヤン「今だ！機関全速！」
中央突破は見せかけで、左右を逆進して帝国軍の後背に回り込む作戦でした。
ヤン「よし、敵のしっぽに火をつけてやる。」
ラインハルト「中央突破戦法を逆手に取られてしまった。こんなまねができるのは…あの男だ。」
キルヒアイス「ヤン・ウェンリー准将。」
ヤン「このまま勝たせてはもらえないだろうね。相手が相手だ。まぁ、負けもしないがね。」
アッテンボロー「さて、敵はどう出ますかね。ローエングラム上級大将さんは。」
と、ここまでで半分ですね。
前進して、背後の敵の更に背後を取るように命令を出すラインハルト。エルラッハは、命令を無視して反転迎撃を行いますが、反転中に打たれてジエンド。
そして戦況はお互いの後背に食らいつくリング状に。ヤンもラインハルトも消耗戦ということに気づいてるので、会戦はここまで。
ラインハルト「しかし、やはり。やるではないかあの男…。」
キルヒアイス「ヤン・ウェンリー准将。」（キルヒアイスこればっかりですね）
ラインハルト「ああ。あの男に私の名で電文を送ってくれ。」
キルヒアイス「どのような文章を？」
アッテンボロー「帝国軍から電文が入りましたよ。」
ヤン「電文か、読んでみてくれ。」
アッテンボロー「いいんですか？じゃあ。『貴官の勇戦に敬意を表す。再戦の日まで壮健なれ。銀河帝国軍上級大将ラインハルト・フォン・ローエングラム。』以上です。」
ヤン「勇戦と評してくれたか、恐縮するね。」
アッテンボロー「どうします？返信しますか？」
ヤン「いや、いいさ。放っておいて。先方もそんなものは期待してないんじゃないかな。それより残兵の収容を急いでくれ。助けられるものは助けたい。」
アッテンボロー「随分犠牲が出たでしょうね、他の艦隊は。」
ヤン「ああ。それに今回は第6艦隊のラップ少佐を失った。惜しいやつだった…。」
この会戦で同盟軍は帝国軍の10倍の150万もの将兵を失いました。
早速、軍は戦果をごまかしにかかります。
『国防委員会発表。アスターテ会戦は、我が同盟軍の大勝利に終わりました。しかしながら第4艦隊と第6艦隊はかなりの損害を被ったもようです。詳細は後ほど発表される予定です。』
ジェシカ「第6艦隊…。」
軍広報課「はい、こちら軍広報課。」
ジェシカ「第6艦隊、ジャン・ロベール・ラップの消息を…。」
軍広報課「今の時点では軍関係の方以外にはお知らせできません。失礼ですがお名前を。」
ジェシカ「ジェシカ・エドワーズ、彼の婚約者です。調べていただければわかります。」
軍広報課「確認しました。ジャン・ロベール・ラップ大佐は…」
ジェシカ「大佐？あの人は少佐のはずですが…。」
軍広報課「いえ、ジャン・ロベール・ラップ少佐はアスターテ会戦で名誉の戦死、二階級特進され大佐になられました。」
翻って、帝国のアンネローゼの元には吉報が届きます。
後の双璧にも朗報が。
ロイエンタール「流石だ。俺たち無しで見事やってのけた。」
ミッターマイヤー「ああ、大勝利だ。俺は心配しちゃいなかったがね。」
同盟はハイネセン。ラップの墓を参るヤンとアッテンボロー。
アッテンボロー「また軍は今回の戦いも大勝利と発表しましたね。」
ヤン「ああ、これでは一度も負けないうちに、我々同盟軍は一人もいなくなっているかもしれないね。誰の遺体も入っちゃいない墓…。でも墓は墓だ。」
先客というかジェシカがいまいた。葬儀直後だったのでしょうか。
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ジェシカ「…何も言わないで…。ジャンは戦争に殺された。あなたを恨みはしないけれど、あなたのお仕事はその戦争でしょ…。」
ヤン「ジャン・ロベール…。ああ、私たちの仕事は戦争だった。そうなんだよな。」
フェザーンでも今回の戦いを整理しています。
ルビンスキー「そうか、帝国軍が勝った。ただし、勝ち過ぎはしなかった、とそういう訳だなボルテック？」
ボルテック「左様です。同盟軍は破れはしましたが全軍崩壊というまでには立ち至りませんでした。我がフェザーンとしてまず満足すべき結果を得たともうしてよろしいかと…。」
ルビンスキー「う～ん、しかしローエングラム伯ラインハルトとヤン・ウェンリー准将…。注目せねばならぬ人物のようだな。」
こうしてアスターテ会戦は終了です。今年の戦いはまだ始まったばかり。
同盟的にはそうそうに甚大な人的、物的被害となりました。結果的にこれが13艦隊設立とイゼルローン攻略につながるのですが。
昔、深夜放送で観てたときは全然気にならなかったけど、結構その後出てくる登場人物が、ちょくちょく事前に顔を出してますね。群像劇的な物語でもあるし、ここら辺は見せ方うまかったのかも。ノイエ版ってどんな感じだったかなぁ。脇を固める登場人物がかなり薄めな感じでしたが（トリューニヒトとかルビンスキーとか）。
アスターテ会戦で婚約者を失ったジェシカは、追悼集会で国民の犠牲を説く国防委員長トリューニヒトを弾劾する。
ジェシカに迫る憂国騎士団の黒い影。
次回、銀河英雄伝説 第3話 「第十三艦隊誕生」
銀河の歴史がまた1ページ…。
銀河英雄伝説 Blu-ray BOX スタンダードエディション 1 - 堀川亮, 広中雅志, 勝生真沙子, 潘恵子, 森功至, 若本規夫, 塩沢兼人, 富山敬, 郷田ほづみ, 石黒昇
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・髑髏城の花嫁 (Victorian Horror Adventures 2)
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・アルスラーン戦記〈16〉天涯無限
・魔境の女王陛下 薬師寺涼子の怪奇事件簿
・薬師寺涼子の怪奇事件簿 海から何かがやってくる
・薬師寺涼子の怪奇事件簿 白魔のクリスマス
・タイタニア〈1〉疾風篇
・タイタニア〈2〉暴風篇
・タイタニア〈3〉 旋風篇
・タイタニア4<烈風篇>
・タイタニア5 <凄風篇>
・新・水滸後伝 上巻
・新・水滸後伝 下巻
・創竜伝１超能力四兄弟
・創竜伝２摩天楼の四兄弟
・創竜伝３逆襲の四兄弟
・創竜伝４四兄弟脱出行
・創竜伝５蜃気楼都市
・創竜伝６染血の夢
・創竜伝７黄土のドラゴン
・創竜伝８仙境のドラゴン
・創竜伝９妖世紀のドラゴン
・創竜伝１０大英帝国最後の日
・創竜伝１１銀月王伝奇
・創竜伝１２竜王風雲録
・創竜伝１３噴火列島
・創竜伝１４<月への門>
・創竜伝15 <旅立つ日まで>
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