小説:むすぶと本。 七冊の『神曲』が断罪する七人のダンテ

むすぶと本。 七冊の『神曲』が断罪する七人のダンテ を読みました。野村美月さんの新刊になります。

このシリーズでは一番面白かったかも。途中までは、7編あるせいかちょっと一つずつが薄味だなぁとか、これ解決してないんじゃない?とか思いながら読んでたんですが。

教室に通えなくって図書室登校を続ける女の子のもとに、むすぶがやってきて同じように図書室登校を始めます。
この学校では、『辺獄』と名付けられた裏サイトで、ダンテというハンドルネームのアカウントが、クラスメートの追放だとか、生徒と不倫してる教師の検証だとかのスレッド建てて煽り立てるという問題が発生していて…。
そんな感じで、学校で起きる7つの大罪にまつわる問題を本の力を借りつつ、むすぶが解決していくのですが…みたいなお話になっています。

今回のお題?の本は神曲になっていて、七つの大罪をモチーフに1章1罪みたいな構成でお話が進んでいきます。
途中、このお話解決してなくない?みたいなのもありながら進むのですが、ラストはちょっと予想外な展開になっていきます。ちょっと虚実というか今と過去が入り乱れている展開なので、これオチおかしくない?みたいに感じる部分もあるかも。
むすぶを貶めるために先生に告げ口?する話はどういう解釈なんだろう。他の二人は事情をそれなりにわかってた(わからんなりに)というオチなんだと思ったけど。
あとは、そんなには気にならなかったけど、むすぶが他のシリーズと比べると、大人というか落ち着きすぎてる感じはあったかもしれない。

初めはそんな伏線もない話をと思ったけど、ネタバレされると、解決されないお話とか、ないしょにしててねの部分とかが伏線だったとわかりますね。

むすぶと本。 七冊の『神曲』が断罪する七人のダンテ - 野村 美月
むすぶと本。 七冊の『神曲』が断罪する七人のダンテ - 野村 美月

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