銀河英雄伝説第1期第11話「女優退場」: あああ

2021年05月16日

銀河英雄伝説第1期第11話「女優退場」

銀河英雄伝説 第1期

銀河英雄伝説第1期第11話「女優退場」を観ました。旧OVA版になります。

帝国回ですね。宮廷闘争ということになるのかなぁ。アンネローゼを妬んだ元寵妃ベーネミュンデ侯爵夫人。姉もろとも弟のラインハルトの失脚を謀るフレーゲル男爵に利用されて、アンネローゼを亡き者にする謀略に手をかけるのですが…というお話。

国政に興味を示さず酒食に耽けるフリードリヒ四世。かつてはその寵愛をベーネミュンデ公爵夫人が集めましたが、今はアンネローゼが受けて10年の月日が流れました。

アンネローゼを恨むベーネミュンデ侯爵夫人。そこにフレーゲル男爵がつけ込み、アンネローゼ失脚の謀殺の主犯としてベーネミュンデ侯爵夫人を立てようとします。まあ、本人もやる気まんまんなのであながち間違いではないのですが。

ベーネミュンデ侯爵夫人は捨て駒にするつもりのフレーゲル男爵。帰りの車で、自分の名前は出ないように計画を実行するものを集めさせます。

フレーゲル「愚かな女だ。一度沈んだ太陽を呼び戻せるつもりでおる。仮にグリューネワルト伯爵夫人が亡き者となったとて、今更陛下のご寵愛が戻るわけでもあるまい。太陽が沈まぬうちに、沈むことがないよう手を打っておくものだ。このようにな。いずれにせよ、あの生意気な孺子を失脚させるため精々協力して差し上げろ」

他人のことはよく見えているということですかね。

何かあったときに自分に目が向かないように、ベーネミュンデ侯爵夫人がグリューネワルト伯爵に害意を抱いているという噂を流します。当然ラインハルトたちのもとにもそれは届くのでした。

キルヒアイス「だが、こうした密告の書簡が届くということは敵にまた敵がいることの証明です。最も恐ろしいことは、その敵同士が手を結び一つになった時です。」
ラインハルト「ふっふっ…。宮廷とは蜘蛛の巣だ。陰謀の罠が幾重にも張り巡らされている。姉上にふさわしい場所ではない。」

一方、ベーネミュンデ侯爵夫人がアンネローゼに殺意があるという噂が宮中に広まったせいで、ベーネミュンデ侯爵夫人は皇帝から田舎へ隠居しろと命令がでます。逆上するベーネミュンデ侯爵夫人。それを利用してフレーゲル男爵は計画を実行させます。

フレーゲル「わかりました。わたしの頼りになる部下を数人お貸ししましょう。……ただしくれぐれもご内密に……。」
ベーネミュンデ侯爵夫人「わかっておる。フレーゲル、お前だけが頼りじゃ。お前だけが……。」
フレーゲル「（ニヤリ）」

そんなこんなで計画は実行。アンネローゼの元に、ラインハルトが怪我したとの連絡が。すぐに会いに向かいます。
それをたまたま見かける双璧の二人。

イゼルローン対策で忙しいラインハルト。とりあえず、二人はキルヒアイスに報告します。
心当たり（密告）があったたのでハッとするキルヒアイス。とりあえず警備増やすくらいしとくべきだったんじゃないのかなぁ。
アンネローゼは拉致されてしまいます。

ラインハルトと連絡がつかないので単身、捜索に向かうキルヒアイス。

ミッターマイヤー「どちらへ？」
キルヒアイス「どうも気になるので行ってみます。」
ミッターマイヤー「お一人で？」
キルヒアイス「これは私事ですから…。」
ミッターマイヤー「我らは共にローエングラム伯に命運を委ねた身。私事ではすまないでしょう。」
キルヒアイス「しかし…。」
ロイエンタール「手がかりは地上車だけのはず。実際に見てる我々ならともかく、どうやって探すおつもりか？」
キルヒアイス「わかりました。お願いします！」

よもや本人が登場するとは思いませんでしたが、ベーネミュンデ侯爵夫人の元へ連れてこられるアンネローゼ。恨み辛みをぶちまけられた挙げ句、毒入りのワインを飲まされそうになります。これ一応オチへの伏線なのかな？

アクションシーンを交えつつあっさり見つかるベーネミュンデ侯爵夫人。

誰かが電源を落として暗くなった隙きにアンネローゼの救出に成功。

オーベルシュタイン「遅れて申し訳ない。いや、この場合遅れて良かったと申すべきですかな。」
ロイエンタール「（むっとした顔をしながら）オーベルシュタイン…。卿が電源を？」

ベーネミュンデ侯爵夫人には逃げられます。逃げればなんとかなると思ったのでしょうか。

事の次第の報告を受けるラインハルト。

ラインハルト「で、犯人は？」
キルヒアイス「ベーネミュンデ侯爵夫人。事は複雑になります。宮廷警察に任せたほうがよいでしょう。雇われた男たちの身元はわかりません。」
オーベルシュタイン「いえ、わかっております。フレーゲル男爵が裏で糸を引いています。」
ラインハルト「フレーゲル？」
オーベルシュタイン「残念ながら証拠を掴むにはいたっておりませんが…。」

フレーゲル男爵の方でも証拠のもみ消しに図ります。

部下「恐れながらベーネミュンデ侯爵夫人の方はいかが致しましょう？」
フレーゲル「止む得ぬ。叔父上になんとかしていただこう。」

皇帝によって処置が決められます。

フリードリヒ「どうせ予もすぐに参る。まだ十分に美しい姿で待っておるがよい。シュザンナ……。」

皇帝に呼ばれて喜び勇んで参上したベーネミュンデ侯爵夫人でしたが、言い渡されたのは死を賜るものでした。
当然素直には受け入れられませんが、最後は強制的に毒入りの酒を飲まされます。

ベーネミュンデ侯爵夫人「なぜじゃ？なぜ妾が罰せられねばならぬのじゃ！？妾はただ、ゴールデンバウム王朝にあだなす姦婦を取り除こうとしただけのこと！全てはあの女が悪いのじゃ！」