銀河英雄伝説第1期第13話「愁雨来たりなば…」: あああ

2021年05月18日

銀河英雄伝説第1期第13話「愁雨来たりなば…」

銀河英雄伝説第1期第13話「愁雨来たりなば…」を観ました。旧OVA版になります。

タイトルは覚えてたのですが（原作にもあったのかな？）、あんまり内容覚えてませんでした。
同盟の帝国領侵攻に対して、ラインハルトは焦土作戦を実施するというお話をバックに、ケスラーのエピソードを描くみたいな感じになっています（逆かな？）。一応、第1期は全26話なのでここで折り返しですね。実は2期以降は、ちょくちょくWOWOWの無料放送のときに観てたくらいでそんなに観ていません。2期以降も2クール（26話）とかあるんですかね。

同盟の侵攻に対して、指揮権を任されたラインハルト。元帥府で作戦を説明します。

ラインハルト「私はこれを機に同盟軍を徹底的に叩いておくつもりだ。そのためにはイゼルローン回廊の出口から出てくる敵を叩くのではなく、帝国領内深く誘い込むことが肝要だ。」
キルヒアイス「すると、敵の補給線が限界に達するまでは攻撃はかけないと？」
ラインハルト「その通りだ。限界点に達したところを全軍をもって一挙に討つ。」
ミッターマイヤー「戦わずに引くのですか？」
ラインハルト「そうだ。不満か？」
ミッターマイヤー「いえ、ただかなり時間がかかりそうなので…。」
ロイエンタール「我々は構いませんが、門閥貴族たちはどう思いますかな？」
ラインハルト「やつらに余計な口を出させぬためにもそんなに時間はかけぬ。」

オーベルシュタインに作戦の説明をさせるラインハルト。要するに、同盟軍が進駐してくる星域の食料・物資を予め帝国軍が引き上げておいて、解放軍を自称する同盟軍にその穴埋めをさせようという作戦。同盟軍は進軍するればすれほど、加速度的に物資を失っていくことになります。

オーベルシュタイン「諸提督方も承知しておられる通り、同盟軍は解放軍、護民軍を自称しており、すなわちやつらは占領地域の民衆に生活の保証を与える責務を負うことになる。」
ロイエンタール「つまり、敵軍の物資食料を民衆に吸い取らせようということか？」
ミッターマイヤー「…まさか！？」
オーベルシュタイン「そうだ。イゼルローンに近接する各星系から駐留軍と共に食料、物資をすべて引き上げる。」

かくして作戦は実行されます。作戦の実行は現地に派遣されていてケスラーに任されることに。貧乏くじを引きっぱなしですね。
部下たちはラインハルトから下された命令の真意はわかりませんが、聡いケスラーは理解できてしまいました。

領主に事情を説明するケスラー。

クラインゲルト子爵「そんな馬鹿なことがあるか！？叛乱軍がすぐそこに迫っているというのに援護するどころか、我が領地の物資を全て徴収するとはなんたることだ！この星を、この星の領民を飢えて死なそうというのか！？」
ケスラー「いえ、侵攻してるく叛乱軍は民衆を解放することを旗印としています。領民たちが要求すれば食料、物資などを提供するはずです。」
クラインゲルト子爵「そうかもしれん、しかし保証はあるまい？そんな中にわしの領民を残して、のうのうと本国になど戻れるか！」
ケスラー「心中お察しいたしますが、全軍撤退の方針は既に決定されたことなのです。閣下、お聞き届けいただけぬならば、それなりの手段を取らざるを得なくなります。」

そこに領主の息子の嫁が登場。ケスラーとは幼い頃に浅からぬ関係があったのでした。
とりあえず、話し合いはつかず、明日まで回答を待つことに。

翌日、同盟軍の動きが予定より早く、決断を迫られるケスラー。

ケスラー「叛乱軍の位置はどうだ？」
部下「圏内到達までおよそ7時間です。」
ケスラー「…7時間か。思っていたよりも随分早いな…。我々の退却に要する時間を考慮するとリミットは今から2時間だな。それまでに子爵の了解を得られない場合は、作戦を強行しろ！」
部下「しかし、司令官…。」
ケスラー「この作戦は我々だけの問題ではない。失敗すれば全てが無駄になるのだ…。帝国の存亡がかかっていることを忘れるな！」

子爵を説得に行くケスラー、自分は残るが孫と嫁はオーディンに連れて行ってほしいと依頼します。
物資の徴収のことは、民衆に自分が説得するからと請け負います。

クラインゲルト子爵「ここを戦場にしないためには必要な処置なのだ。心配はいらん。供出した物資や食料は、叛乱軍が来れば倍になって返ってくるぞ！心配するな、わしも残るのじゃ。」