銀河英雄伝説 第1期 第22話「勇気と忠誠」
銀河英雄伝説 第1期 第22話「勇気と忠誠」を観ました。旧OVA版になります。
帝国回ですね。帝国の内戦の続きになります。辺境を平定して回っていたキルヒアイスは、ブラウンシュバイク公と袂を分かったリッテンハイム候を撃破。
一方、ラインハルトはガイエスブルグ要塞に引きこもるブラウンシュバイク公を挑発して引き出し、大打撃を与えます。ブラウンシュバイク公は逃すもリップシュタット戦役の帰趨は決しましたというお話。
辺境を平定して回るキルヒアイス。地球教徒を地球へ運ぶコーネフ船長の船を臨検します。ちょくちょく出てきますが今後の伏線で地球教徒を出してる感じなのかな?地球教徒に不足品を提供しようというキルヒアイスに、皮肉屋のコーネフ船長がいらん一言を言ってマリネスクが鼻白みますが……。
マリネスク「いい人ですなぁ、キルヒアイス提督は。」
コーネフ「……気の毒に。」
マリネスク「は?何がです?」
コーネフ「いい人間は長生きしない。特に、こんなご時世には。」
一方、シャンタウ星域ではメルカッツが前線に出てきたことで門閥貴族側の抵抗が固くなります。
戦略的価値の低い星域だと、ロイエンタールはさっさと明け渡す算段。
この状況を利用するオーベルシュタインとラインハルト。
レッケンドルフ「しかし、ここで賊軍に形の上だけとはいえ勝利を与えると敵、味方の士気に与える影響がいかがかと……。」
ロイエンタール「うむ。よし、ここは後退だ。このシャンタウ星域は多大の犠牲を払ってまで死守する価値のあるところではない。奪回するのはローエングラム候にやって頂こう。」
ラインハルト「ロイエンタールのやつ、この俺に宿題を押し付けたな。」
オーベルシュタイン「メルカッツ提督は、閣下がお生まれになる前から軍人として名声のあった人物です。彼に自由な手腕を振るわれては、いささか面倒ですな。」
ラインハルト「自由な手腕か……。メルカッツにそうさせるだけの器量がブラウンシュバイク公にあるとも思えぬが……。」
オーベルシュタイン「御意。メルカッツ提督を相手にするより、その背後のブラウンシュバイク公と戦うべきでしょう。」
ラインハルト「シャンタウ星域など無視してガイエスブルグの攻略に専念せよというのだな?」
オーベルシュタイン「はい、恐らく敵もシャンタウ星域を維持することにはこだわりますまい。」
ラインハルト「ふむ。だが、ガイエスブルグも難攻不落と言われる。どうするかな?」
オーベルシュタイン「今回の転進もちょうどよい材料かと思いますが。」
ラインハルト「ふん!そうだな。」
一方ガイエスブルグでは、メルカッツの勝利に浮足立ちます。それよりもリッテンハイム候の船がないことを気にするメルカッツ。
リッテンハイム候は辺境を平定して回るキルヒアイスの軍を討伐に出たとのこと。軍事のことには口は挟まないと約束していたブラウンシュバイク公でしたが、身近にいられると面倒なのでリッテンハイム候を放逐したのでした。
キルヒアイスとリッテンハイム候との戦いは、本物と烏合の衆の対戦で話にならず。キルヒアイスが少数の艦艇で切り込んで数で勝るリッテンハイム候の艦隊を翻弄し、ワーレン、ルッツが攻勢をかけて一方的な展開に。
追い詰められたリッテンハイム候は味方を置いて逃げ出しますが、あろうことか逃走先に展開する味方の補給部隊を邪魔だとして撃破、ガルミッシュ要塞に逃げ込みます。
コンラート「どうしましょう!?敵が近づいてきましたよ!」
リンザー大尉「敵!?敵とは誰のことだ?俺たちをこんな目にあわせてくれたやつこそが敵さ!」
キルヒアイスに面会を求めるリンザー大尉。これ、実はこのあとラインハルトが取る決断(アニメだとちょっとなし崩し的演出だったけど)に対するキルヒアイスの立ち位置を決める話でもあるのかもですね。
キルヒアイス「私の役に立てる、ということだが?」
リンザー大尉「私は、リッテンハイム候が逃走のために味方を殺したという事実の生き証人です。」
キルヒアイス「なるほど。」
リンザー大尉「この腕という証拠もあります。これを要塞にいる連中に見せれば、みんなの考えも変わるでしょう。」
キルヒアイス「リッテンハイム候に対する忠誠心は、もうないわけですね?」
リンザー大尉「忠誠心ですか……。美しい響きの言葉です。しかし、都合のいいときに乱用されているようです。今度の内戦は、いい機会だと思いますよ。ある種の人間は、部下に忠誠心を要求する資格がないのだという実例を何百万人もが目撃したわけですからね。」
キルヒアイス「わかりました。では、協力をお願いします。ガルミッシュ要塞に降伏を呼びかけてもらいましょう。」
リンザー大尉「承知しました。……もっともね、その必要もないかもしれませんが。」
リンザー大尉の予想は的中していました。リッテンハイム候の逃走によって部下を殺された兵士の自爆により、司令室もろともリッテンハイム候は爆死することに。
リップシュタット連盟は、副党首と全兵力の1/3を失いました。
一方ガイエスブルグ要塞。引きこもる門閥貴族を引き出すために、挑発を行うラインハルト。
易い挑発に乗って若手貴族たちが出撃を求めますが、メルカッツは許可を出しません。
ラインハルト「蒙昧にして臆病なる貴族どもよ。実力の伴わぬ自尊心など捨てて降伏するがよい。命を助けてやるばかりか、無能なお前たちが行きていくのに困らぬ程度の財産も残してやる。
先日、リッテンハイム候はその卑劣な人柄にふさわしく惨めな最後を遂げた。同じ運命をたどりたくなければ、無い知恵をしぼって考えることだ。」
当然、抑えなど聞かない貴族たち。ミッターマイヤーの敗走の擬態に気付かず、調子づきます。
フレーゲル「逃げ足の速いやつめ。疾風ウォルフの疾風とはそういう意味か。」
貴族1「何が罠か!何もないではないか!」
貴族2「メルカッツ提督の取り越し苦労も度が過ぎるというものだ。」
当然、命令違反なので軍法会議にかけるとメルカッツ提督。三文芝居を打って出るフレーゲル(本人は本気?)。ほだされるブラウンシュバイク公。再度攻撃をしかけてきたミッターマイヤーに対し、今度は自身も出撃すると気勢をあげます。もはや、誰も軍規を守るものはいなくなりました。
ブラウンシュバイク公が出てきたと知って、更に引き込むために敗走を擬態するミッターマイヤー。
ファーレンハイトなどは罠の危険性に気づきますが、ミッターマイヤーの艦隊運用の妙でどんどん突き進む貴族たち。
ミッターマイヤー「ほぉ、お出ましか。我々の敗走が擬態だと気付かなかったようだな。ブラウンシュバイクが出たとなると、せいぜい派手に負けてやらなくてはなるまいな。
こんなことも見抜けぬ奴らと戦うのは張り合いがないな。ヤン・ウェンリーとは言わぬが、せめて戦いがいのある相手と戦いたいものだ。ローエングラム候もそう思っておいでだろうな。」
戦線が伸び切ったところでラインハルトから反撃の指示が。伏兵として待機していたラインハルト麾下の提督たちが敗走する貴族連合たちに襲いかかります。
ラインハルト「全軍に伝えよ。攻撃に転ずる!一隻たりともガイエスブルグに返すな!とな。」
ブラウンシュバイク公が捕まるのも時間の問題かというところでしたがメルカッツの救援が間に合いました。
狩りに夢中のラインハルト陣営は、メルカッツの強襲に一瞬ですが混乱し、ブラウンシュバイク公を取り逃がします。
逃げ帰ったブラウンシュバイク公は、自尊心を傷つけられてメルカッツに怒りをぶつけます。
言い返しそうになるシュナイダーを押さえるメルカッツ。
メルカッツ「あまり怒るな。ブラウンシュバイク公は病人なのだ。」
シュナイダー「病人ですって!?」
メルカッツ「精神面のな。その病気を育てたのは500年にも及ぶ貴族の特権の伝統そのものなのだ。そうだな、その意味で言うと公爵もむしろ被害者なのかもしれんな。100年前ならあれで通じたのだがな。不運な人だ。」
シュナイダー「なるほど、ブラウンシュバイク公は不運な人かもしれない。……だが、その人に未来を託さねばならぬ人は、もっと不運ではないのか。」
今回はここまで。次回も続けて帝国回になります。内戦の帰趨は決しましたが、もう二波乱、惨劇が待ち構えているのでした。
相次ぐ敗戦に焦りの色を濃くしていたブラウンシュバイク公が惑星ヴェスターラントへの核攻撃を命じたことを知ったラインハルトは、重大な決断を迫られる。
次回、銀河英雄伝説 第23話「黄金樹は倒れた」
銀河の歴史が、また1ページ……。
銀河英雄伝説 Blu-ray BOX スタンダードエディション 1 - 堀川亮, 広中雅志, 勝生真沙子, 潘恵子, 森功至, 若本規夫, 塩沢兼人, 富山敬, 郷田ほづみ, 石黒昇
今更DVDのやつのっけてもアレなのでBlu-rayのです。
・銀河英雄伝説外伝 螺旋迷宮1 第1話「エル・ファシルの英雄」
・銀河英雄伝説外伝 螺旋迷宮1 第2話「英雄の新しい仕事」
・銀河英雄伝説外伝 螺旋迷宮1 第3話「英雄たちの横顔」
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・銀河英雄伝説外伝 螺旋迷宮2 第7話「喪服と軍服の間」
・銀河英雄伝説外伝 螺旋迷宮2 第8話「収容所惑星」
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・銀河英雄伝説外伝 螺旋迷宮3 第10話「顕微鏡サイズの反乱」
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・銀河英雄伝説外伝 千億の星、千億の光1 第4話「流血の四月」
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・銀河英雄伝説外伝 千億の星、千億の光2 第7話「初夏、風強し」
・銀河英雄伝説外伝 千億の星、千億の光2 第8話「伯爵家後継候補」
・銀河英雄伝説外伝 千億の星、千億の光3 第9話「パーティーの夜」
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・銀河英雄伝説外伝 千億の星、千億の光3 第11話「第六次イゼルローン攻防戦」
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・銀河英雄伝説外伝 第三次ティアマト会戦 後編
・銀河英雄伝説外伝 汚名 Kap.I
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・銀河英雄伝説外伝 新たなる戦いの序曲
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・銀河英雄伝説 第1期 第2話「アスターテ会戦」
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・銀河英雄伝説 第1期 第4話「帝国の残照」
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・銀河英雄伝説 第1期 第6話「薔薇の騎士」
・銀河英雄伝説 第1期 第7話「イゼルローン攻略!」
・銀河英雄伝説 第1期 第8話「冷徹なる義眼」
・銀河英雄伝説 第1期 第9話「クロプシュトック事件」
・銀河英雄伝説 第1期 第10話「ジェシカの戦い」
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帝国回ですね。帝国の内戦の続きになります。辺境を平定して回っていたキルヒアイスは、ブラウンシュバイク公と袂を分かったリッテンハイム候を撃破。
一方、ラインハルトはガイエスブルグ要塞に引きこもるブラウンシュバイク公を挑発して引き出し、大打撃を与えます。ブラウンシュバイク公は逃すもリップシュタット戦役の帰趨は決しましたというお話。
辺境を平定して回るキルヒアイス。地球教徒を地球へ運ぶコーネフ船長の船を臨検します。ちょくちょく出てきますが今後の伏線で地球教徒を出してる感じなのかな?地球教徒に不足品を提供しようというキルヒアイスに、皮肉屋のコーネフ船長がいらん一言を言ってマリネスクが鼻白みますが……。
マリネスク「いい人ですなぁ、キルヒアイス提督は。」
コーネフ「……気の毒に。」
マリネスク「は?何がです?」
コーネフ「いい人間は長生きしない。特に、こんなご時世には。」
一方、シャンタウ星域ではメルカッツが前線に出てきたことで門閥貴族側の抵抗が固くなります。
戦略的価値の低い星域だと、ロイエンタールはさっさと明け渡す算段。
この状況を利用するオーベルシュタインとラインハルト。
レッケンドルフ「しかし、ここで賊軍に形の上だけとはいえ勝利を与えると敵、味方の士気に与える影響がいかがかと……。」
ロイエンタール「うむ。よし、ここは後退だ。このシャンタウ星域は多大の犠牲を払ってまで死守する価値のあるところではない。奪回するのはローエングラム候にやって頂こう。」
ラインハルト「ロイエンタールのやつ、この俺に宿題を押し付けたな。」
オーベルシュタイン「メルカッツ提督は、閣下がお生まれになる前から軍人として名声のあった人物です。彼に自由な手腕を振るわれては、いささか面倒ですな。」
ラインハルト「自由な手腕か……。メルカッツにそうさせるだけの器量がブラウンシュバイク公にあるとも思えぬが……。」
オーベルシュタイン「御意。メルカッツ提督を相手にするより、その背後のブラウンシュバイク公と戦うべきでしょう。」
ラインハルト「シャンタウ星域など無視してガイエスブルグの攻略に専念せよというのだな?」
オーベルシュタイン「はい、恐らく敵もシャンタウ星域を維持することにはこだわりますまい。」
ラインハルト「ふむ。だが、ガイエスブルグも難攻不落と言われる。どうするかな?」
オーベルシュタイン「今回の転進もちょうどよい材料かと思いますが。」
ラインハルト「ふん!そうだな。」
一方ガイエスブルグでは、メルカッツの勝利に浮足立ちます。それよりもリッテンハイム候の船がないことを気にするメルカッツ。
リッテンハイム候は辺境を平定して回るキルヒアイスの軍を討伐に出たとのこと。軍事のことには口は挟まないと約束していたブラウンシュバイク公でしたが、身近にいられると面倒なのでリッテンハイム候を放逐したのでした。
キルヒアイスとリッテンハイム候との戦いは、本物と烏合の衆の対戦で話にならず。キルヒアイスが少数の艦艇で切り込んで数で勝るリッテンハイム候の艦隊を翻弄し、ワーレン、ルッツが攻勢をかけて一方的な展開に。
追い詰められたリッテンハイム候は味方を置いて逃げ出しますが、あろうことか逃走先に展開する味方の補給部隊を邪魔だとして撃破、ガルミッシュ要塞に逃げ込みます。
コンラート「どうしましょう!?敵が近づいてきましたよ!」
リンザー大尉「敵!?敵とは誰のことだ?俺たちをこんな目にあわせてくれたやつこそが敵さ!」
キルヒアイスに面会を求めるリンザー大尉。これ、実はこのあとラインハルトが取る決断(アニメだとちょっとなし崩し的演出だったけど)に対するキルヒアイスの立ち位置を決める話でもあるのかもですね。
キルヒアイス「私の役に立てる、ということだが?」
リンザー大尉「私は、リッテンハイム候が逃走のために味方を殺したという事実の生き証人です。」
キルヒアイス「なるほど。」
リンザー大尉「この腕という証拠もあります。これを要塞にいる連中に見せれば、みんなの考えも変わるでしょう。」
キルヒアイス「リッテンハイム候に対する忠誠心は、もうないわけですね?」
リンザー大尉「忠誠心ですか……。美しい響きの言葉です。しかし、都合のいいときに乱用されているようです。今度の内戦は、いい機会だと思いますよ。ある種の人間は、部下に忠誠心を要求する資格がないのだという実例を何百万人もが目撃したわけですからね。」
キルヒアイス「わかりました。では、協力をお願いします。ガルミッシュ要塞に降伏を呼びかけてもらいましょう。」
リンザー大尉「承知しました。……もっともね、その必要もないかもしれませんが。」
リンザー大尉の予想は的中していました。リッテンハイム候の逃走によって部下を殺された兵士の自爆により、司令室もろともリッテンハイム候は爆死することに。
リップシュタット連盟は、副党首と全兵力の1/3を失いました。
一方ガイエスブルグ要塞。引きこもる門閥貴族を引き出すために、挑発を行うラインハルト。
易い挑発に乗って若手貴族たちが出撃を求めますが、メルカッツは許可を出しません。
ラインハルト「蒙昧にして臆病なる貴族どもよ。実力の伴わぬ自尊心など捨てて降伏するがよい。命を助けてやるばかりか、無能なお前たちが行きていくのに困らぬ程度の財産も残してやる。
先日、リッテンハイム候はその卑劣な人柄にふさわしく惨めな最後を遂げた。同じ運命をたどりたくなければ、無い知恵をしぼって考えることだ。」
当然、抑えなど聞かない貴族たち。ミッターマイヤーの敗走の擬態に気付かず、調子づきます。
フレーゲル「逃げ足の速いやつめ。疾風ウォルフの疾風とはそういう意味か。」
貴族1「何が罠か!何もないではないか!」
貴族2「メルカッツ提督の取り越し苦労も度が過ぎるというものだ。」
当然、命令違反なので軍法会議にかけるとメルカッツ提督。三文芝居を打って出るフレーゲル(本人は本気?)。ほだされるブラウンシュバイク公。再度攻撃をしかけてきたミッターマイヤーに対し、今度は自身も出撃すると気勢をあげます。もはや、誰も軍規を守るものはいなくなりました。
ブラウンシュバイク公が出てきたと知って、更に引き込むために敗走を擬態するミッターマイヤー。
ファーレンハイトなどは罠の危険性に気づきますが、ミッターマイヤーの艦隊運用の妙でどんどん突き進む貴族たち。
ミッターマイヤー「ほぉ、お出ましか。我々の敗走が擬態だと気付かなかったようだな。ブラウンシュバイクが出たとなると、せいぜい派手に負けてやらなくてはなるまいな。
こんなことも見抜けぬ奴らと戦うのは張り合いがないな。ヤン・ウェンリーとは言わぬが、せめて戦いがいのある相手と戦いたいものだ。ローエングラム候もそう思っておいでだろうな。」
戦線が伸び切ったところでラインハルトから反撃の指示が。伏兵として待機していたラインハルト麾下の提督たちが敗走する貴族連合たちに襲いかかります。
ラインハルト「全軍に伝えよ。攻撃に転ずる!一隻たりともガイエスブルグに返すな!とな。」
ブラウンシュバイク公が捕まるのも時間の問題かというところでしたがメルカッツの救援が間に合いました。
狩りに夢中のラインハルト陣営は、メルカッツの強襲に一瞬ですが混乱し、ブラウンシュバイク公を取り逃がします。
逃げ帰ったブラウンシュバイク公は、自尊心を傷つけられてメルカッツに怒りをぶつけます。
言い返しそうになるシュナイダーを押さえるメルカッツ。
メルカッツ「あまり怒るな。ブラウンシュバイク公は病人なのだ。」
シュナイダー「病人ですって!?」
メルカッツ「精神面のな。その病気を育てたのは500年にも及ぶ貴族の特権の伝統そのものなのだ。そうだな、その意味で言うと公爵もむしろ被害者なのかもしれんな。100年前ならあれで通じたのだがな。不運な人だ。」
シュナイダー「なるほど、ブラウンシュバイク公は不運な人かもしれない。……だが、その人に未来を託さねばならぬ人は、もっと不運ではないのか。」
今回はここまで。次回も続けて帝国回になります。内戦の帰趨は決しましたが、もう二波乱、惨劇が待ち構えているのでした。
相次ぐ敗戦に焦りの色を濃くしていたブラウンシュバイク公が惑星ヴェスターラントへの核攻撃を命じたことを知ったラインハルトは、重大な決断を迫られる。
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・銀河英雄伝説 第1期 第13話「愁雨来たりなば…」
・銀河英雄伝説 第1期 第14話「辺境の開放」
・銀河英雄伝説 第1期 第15話「アムリッツァ星域会戦」
・銀河英雄伝説 第1期 第16話「新たなる潮流」
・銀河英雄伝説 第1期 第17話「嵐の前」
・銀河英雄伝説 第1期 第18話「リップシュタットの密約」
・銀河英雄伝説 第1期 第19話「ヤン艦隊出動」
・銀河英雄伝説 第1期 第20話「流血の宇宙」
・銀河英雄伝説 第1期 第21話「ドーリア星域会戦、そして…」
・銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱 第一章
・銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱 第二章
・銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱 第三章
・ラインの虜囚
・月蝕島の魔物 (Victorian Horror Adventures)
・髑髏城の花嫁 (Victorian Horror Adventures 2)
・水晶宮の死神 (Victorian Horror Adventures 3)
・蘭陵王
・アルスラーン戦記〈1〉王都炎上
・アルスラーン戦記〈2〉王子二人
・アルスラーン戦記〈3〉落日悲歌
・アルスラーン戦記〈4〉汗血公路
・アルスラーン戦記〈5〉征馬孤影
・アルスラーン戦記〈6〉風塵乱舞
・アルスラーン戦記〈7〉王都奪還
・アルスラーン戦記〈8〉仮面兵団
・アルスラーン戦記〈9〉旌旗流転
・アルスラーン戦記〈10〉妖雲群行
・アルスラーン戦記読本
・アルスラーン戦記〈11〉魔軍襲来
・アルスラーン戦記〈12〉暗黒神殿
・アルスラーン戦記〈13〉蛇王再臨
・アルスラーン戦記〈14〉天鳴地動
・アルスラーン戦記〈15〉戦旗不倒
・アルスラーン戦記〈16〉天涯無限
・魔境の女王陛下 薬師寺涼子の怪奇事件簿
・薬師寺涼子の怪奇事件簿 海から何かがやってくる
・薬師寺涼子の怪奇事件簿 白魔のクリスマス
・タイタニア〈1〉疾風篇
・タイタニア〈2〉暴風篇
・タイタニア〈3〉 旋風篇
・タイタニア4<烈風篇>
・タイタニア5 <凄風篇>
・新・水滸後伝 上巻
・新・水滸後伝 下巻
・創竜伝1超能力四兄弟
・創竜伝2摩天楼の四兄弟
・創竜伝3逆襲の四兄弟
・創竜伝4四兄弟脱出行
・創竜伝5蜃気楼都市
・創竜伝6染血の夢
・創竜伝7黄土のドラゴン
・創竜伝8仙境のドラゴン
・創竜伝9妖世紀のドラゴン
・創竜伝10大英帝国最後の日
・創竜伝11銀月王伝奇
・創竜伝12竜王風雲録
・創竜伝13噴火列島
・創竜伝14<月への門>
・創竜伝15 <旅立つ日まで>
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