小説:むすぶと本。 『夜長姫と耳男』のあどけない遊戯

むすぶと本。 『夜長姫と耳男』のあどけない遊戯 を読みました。野村美月さんの新刊になりますが、ちょっと時間たってしまいました。

短編3本と中編1本をあわせた感じの構成になっています。

第一話『少女パレアナ』は今日も幸せ
 あとがき読むまで気づきませんでしたが、元ネタはポリアンナのお話の本だとのことです。
 ちょっと取り留めのない話でした。短編だとも思わなかったのでどうなるのかと思ったらそのまま終わってしまった感じ。
 むすぶと妻科さんの甘々なお話を他の登場人物を絡めて表現したようなお話になっています。

第二話『好色一代男』は闇夜も懲りない
 むすぶに若迫くんが相談してきた内容は、デートすることになったけどどうすればよいかというもの。小僧くんからのお願いもあったので、協力することになるむすぶでしたが、ちょっと予想画の展開に……みたいなお話。オチは悠人先輩が持っていきます。

第三話『リケルの詩集』は貴方の運命を信じて歌う
 ちょっと次の話への伏線になってるような感じのお話。文学少女と関わりのあるキャラなんかも登場します。

第四話『夜長姫と耳男』のあどけない遊戯
 これ本のタイトルと一緒でしたね。読む前はこれの話で一冊なのかと思ってました。1/2以上がこのお話になっています。一応、物語のメインになるようなお話なんでしょうか。むすぶと悠人の出会いのお話でもあります。むすぶと夜長姫の出会いの話の続きになっています。てっきり、ここらへんのお話は決着ついてないのかと思ってたけど、オチ自体はついてたんですね。彼女が目覚めたらまた違う物語が始まったりするのかもですが。
 むすぶが本とお話できるという時点であまり合理的な説明がつくみたいなところを期待する物語ではないけど、ちょっと主題になる本とこのお話のリンクがよくわからんかった感じはあったかも。なんか起きた事象の表面的な部分だけなぞった感じで。
 一番はじめに描いても良さそうなエピソードだったけど、このタイミングで出てきたのはなんか意味があるのかなぁ。

むすぶと本。 『夜長姫と耳男』のあどけない遊戯 (ファミ通文庫) - 野村 美月, 竹岡 美穂
むすぶと本。 『夜長姫と耳男』のあどけない遊戯 (ファミ通文庫) - 野村 美月, 竹岡 美穂

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