小説:三途の川のおらんだ書房 転生する死者とあやかしの恋

三途の川のおらんだ書房 転生する死者とあやかしの恋を読みました。野村美月さんの新刊になりますが、結構時間経っちゃったかなぁ。明日辺りまた別の本届くので読んじゃおうと思って(プリンスの川崎戦見に行くのに久しぶりに電車乗ったからそこで途中まで読んでた)読み始めたら途中寝落ちしてしまいました。今からだと銀英伝の方は更新無理かなぁ。

死後に三途の川を渡る前に、一冊本、最後に読む本を紹介してくれる本屋さんのお話になります。
雑誌にでも掲載されてるのかなぁと思ったけど、描き下ろしみたいですね。6編収録されてます。文学少女とかと比べると、流石に中身が薄い感じはするでしょうか。題材の本があってストーリー考えてるのか、ストーリー考えて合う本を見つけてくるのかわからないですが(多分前者?)。ビブリア古書堂の事件手帖とかと少し印象が同じかも、あれは古書が題材なだけで特別本の内容と絡まないのもあった感じでしたが。古書がツボや絵でも成り立つと言うか。

今回は、後半でいばらくんの生前というか転生前のお話が少し出てきます。設定とかあったんですね。物語的には店長とかいばらくんの話がメインストーリーとしてあるような形になっていくのかなぁ。

・第一話「ミニマリストな志水志万子様(享年五十三)の場合」
 結果として断捨離のスペシャリストになってしまった女性のお話。全般的にそうだけど、興味ないことを題材にするときの表層的な書かれ方がすごい類型的な感じがしますね。それが本じゃないときが特に。

・第二話「女子高生とラブコメしたい小田睦也様(享年二十六)の場合」
 女子高生好きな男のお話。ちょっと予想外な展開だったかも。オチもそう繋がるのかぁという感じ。設定はあれですが、お話は面白かったかも。

・第三話「究極の美食をお求めの来栖旬一郎(享年三十七)の場合」
 腕利きのシェフのお話。死後の世界にも食堂があって、そこに名のしれたシェフだった男が来て……という感じ。

・第四話「未来の文豪を待つ浜嶋しをり様(享年二十九)の場合」
 ヒモの男に尽くして死んだ女性が、その男が書き上げるであろう新作が出るまであっちの世界の遊郭で待っていたのですが……というお話。なんというかオチも身も蓋もない展開がそのまま待ってた感じ。

・第五話「友を訪ねて遠方より来た江戸川勝国様(享年八十七)の場合」
 悪徳政治家っぽい男のお話。彼に復習するために多くの人があっちの世界で待っていたのですが……みたいなお話だけど、店長やいばらくんの過去の話?が少し出てきます。もう本の話はあんまり関係ない感じですね。生まれ変わる前の記憶を覚えているという設定が出てきます。

・第六話「駆け抜ける渋谷風斗様(享年十四)の場合」
 競馬場になった元牧場でスリみたいなことを繰り返す少年のお話。いばらくんの前世の仲間を彷彿とさせるような少年で……。
 なんというかこの世界の世界観ってどんなだみたいなところがあったかも。よくよく考えたら近代的な競馬場じゃなかったのかな?単に賭け事の競馬やってただけで。いばらくんは決断を迫られるけど……という感じでしょうか。ここで終わるのかと思った。

最近立て続けに野村さんの本でるなぁと思ってたけど、そんなでもないですかね(十分すごいけど)。
もう全快されたのかなぁ。

三途の川のおらんだ書房 転生する死者とあやかしの恋 (文春文庫) - 野村 美月
三途の川のおらんだ書房 転生する死者とあやかしの恋 (文春文庫) - 野村 美月

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