銀河英雄伝説 第2期 第53話「急転」
銀河英雄伝説 第2期 第53話「急転」を見ました。旧OVA版になります。

何度かあった状況の変化にも対応して、まさにラインハルトの乗艦するブリュンヒルトをその射程に捉えた同盟軍でしたが、政府から停戦命令が届きます。
それは、ラインハルトの敗北を予期したヒルダがミッターマイヤー、ロイエンタールを説き伏せて同盟の首都星ハイネセンを攻略し、同盟政府から出させたものでした。
失意の同盟軍でしたが、ヤンは一筋の希望を残して、この命令を受け入れたのでした……というお話。


まさに、ブリュンヒルトへの砲撃を命令しようとしたヤンの元に政府から命令が届きます。
オペレーター「閣下!首都星ハイネセンより緊急通信です!」
ヤン「うん?」
アッテンボロー「無条件降伏だと!?どういうつもりだハイネセンの奴ら!我々はまさに勝ちつつある!いや、勝っている!帝国軍の喉に手を掛けて、絞め上げてる最中なのになんだって今戦闘を停止せねばならんのだ!!」

同盟から停戦の連絡を受けた帝国軍。ラインハルトも状況についていけません。
ラインハルト「どういうことか!?」
オーベルシュタイン「同盟軍は前進を止めました。それだけでなく、停戦を申し入れています。」


納得がいかないシェーンコップ。ヤンにラインハルトを討ち取るようにけしかけますが、フレデリカは予想していたように、それに乗るヤンではありませんでした。
シェーンコップ「司令官!お話があります。」
ヤン「君の言いたいことは分かっているつもりだ。だから何も言わないでくれ。」
シェーンコップ「分かっておいでなら、今一度確認しておきましょう!さあ!政府の命令など無視して全面攻撃を命令なさい!そうすれば、あなたは3つのものを手に入れることができる。ローエングラム公の命と宇宙と未来の歴史とをね!決心なさい!あなたはこのまま前進するだけで歴史の本道を歩くことになるんだ!」
ヤン「うん……その手もあるね。だけど、私のサイズにあった服じゃなさそうだ。全軍に後退するように伝達してくれ、グリーンヒル少佐。」
フレデリカ「はい、閣下。」


この状況の変化はヒルダが作り出したものでした。ラインハルトの窮地を観たヒルダは、単身ミッターマイヤーの元へ向かいました。
今から戦場に向かっても間に合わないので、首都を落として政府から停戦命令をださせようという案です。ミッターマイヤーを選んだヒルダの賭けは成功します。
ミッターマイヤー「う~ん、すると今からバーミリオン星系に向かっても間に合わないと、そう仰るのですか?」
ヒルダ「ええ。疾風ウォルフの快足を持ってしても、ローエングラム公をお救いするのに間に合わないでしょう。」
ミッターマイヤー「では、どうせよと仰るのです?フロイラインには代案がおありと推測しますが?」
ヒルダ「ここからバーミリオン星系まで1隻の船ならともかく、艦隊が移動するとなると優に4日はかかるでしょう。今日が5月2日ですから、到着するのは5月6日になります。
私はここに来る前にバーミリオンの戦況を確かめてまいりましたが、同盟軍の攻勢は尋常なものではありませんでした。恐らくこのまま推移すれば5月6日になって戦場に到着しても、既に勝敗は決しているでしょう。
ところが、ここから同盟首都、惑星ハイネセンまでは2日の距離にあります。しかも、同盟軍はバーミリオンでの戦いに全ての戦力を投入し、恐らく首都星と言えども無防備な状態にあるでしょう。これを突いて一気に同盟政府を降伏させ、彼らから前線のヤン提督に戦闘停止を命令させるのです。」
ミッターマイヤー「なるほど。戦場において救援するだけが、援軍のあり方ではないというわけですか。」
ヒルダ「実は私はローエングラム公にこの提案をして拒否されました。戦って勝つことこそに意義があると……。それは、正しい価値観であると思いますが、負ければ全てが無に帰してしまいます。」
ミッターマイヤー「負けるとお考えですか、ローエングラム公が?」
ヒルダ「はい、今回このまま自体が進めば。ローエングラム公は生涯、最初で最後のご経験をなさることになるでしょう。」
ミッターマイヤー「その点についてはわかりました。ですがフロイライン、今一つ問題があります。つまり、ヤン・ウェンリーが政府の停戦命令に従うかどうかです。彼にしてみれば、勝利を目前にしているのに何故それを捨てて停戦しなければならないのか。しかも、一方で政府が崩壊してしまえば、彼自身が政治権力をも易易と手に入れるのに。そうではありませんか?」
ヒルダ「それは私も考えました。ですけど、やはりヤン・ウェンリーへの停戦命令は有効であろうと判断します。彼がもし権力を握ろうとするなら、これまでに幾度も機会がありました。でも、彼はその機会の全てを見逃し、辺境守備の一軍人に甘んじてきたのです。
恐らくヤン・ウェンリーは権力よりも貴重なものがあることを理念ではなく皮膚で感じでいる人物なのではないかと思います。それは称賛すべき気質とは思いますけれど、卑劣を承知でこの際は利用するしかありません。」
ミッターマイヤー「ですが、あるいは彼は急に権力への欲望に目覚めて政府の命令を無視するかもしれませんぞ。何しろ今回の機会は、過去に例がないほど大きくて魅力的なものですからな。」
ヒルダ「ええ、ありえないとは申しません。ですが、それでは私の提案は無益なもので採用するには値しないとお考えでしょうか?」
ミッターマイヤー「いや、わかりましたフロイライン・マリーンドルフ。あなたの策に従いましょう。どうも、他に手がなさそうだ。」
ヒルダ「ありがとうございます、ご決断に心から感謝いたしますわ。」



主君のもとに戻らず、一人で首都星を落とせばあらぬ疑いを掛けられるので同行者を集うというミッターマイヤー。当然、その相手は近くにいるロイエンタールになります。
裏切りを懸念してバイエルラインが先走って警戒レベルをあげますが、それもロイエンタールには読まれていました。
ヒルダも同じ懸念を抱いていて、ロイエンタールではなくミッターマイヤーを先に選んだのですが、その選択が正しかったのかここでは杞憂に終わります。
ロイエンタール『なるほど、俺がこの提案を拒否するだけでなく、妨害する動きをするなら一戦も辞さぬということか。ミッターマイヤーの指図ではなさそうだが。バイエルラインの青二才が勝手にやってることか……。』
ヒルダ『私は愚行の極みをしているのではないかしら。尋常ならざる野心と才能の持ち主に、わざわざ絶好の機会が存在することを教えてしまったのではないかしら。今から戦場まで戻って主君を救いに行っても間に合わないとなれば、野心のない者さえ不敵な意志を芽生えさせるであろうに……。』
ロイエンタール「わかった、卿が言うなら私もフロイライン・マリーンドルフの提案に従おう。」

ハイネセンに講話に応じるよう勧告を行う帝国軍。従わなければ無差別攻撃を仕掛けると。手始めに軍の施設を攻撃してみせるミッターマイヤー。トリューニヒトの厚顔なら、自分が安全なら国の建物ですらどうなっても構わないでしょうけど、それもヒルダには読まれていた感じに。
ロイエンタールは、そんなに上手くいくか?と共和主義者の意地を過大評価してる節がありましたが。
ミッターマイヤー「これでいいでしょう。権力者というものは、一般市民の家が炎上したところで眉一つ動かしませんが、政府関係の建物が破壊されると血の気を失うものですから。」
ヒルダ「市民には出来るだけ害を及ぼしたくないとお考えですのね。」
ミッターマイヤー「まあ、私も平民の出ですから。」
ヒルダ「提督、今ひとつ通達していただけません?降伏すれば最高責任者の罪は問わないと。彼らの決断に一つの方向性を示すと思うのですけれど。」
ミッターマイヤー「それも筋から言えば、情けない話ですな。ですが仰るとおり効果があるでしょう。そう伝えましょう。」



市民を助けるという大義名分もできたので、降伏を受け入れるトリューニヒト。ひと悶着ありますが、ここでも地球教徒が登場。トリューニヒトを助けて、同盟は事実上、帝国の手に落ちました。ただ、市民を盾に取られては、これ以外の選択をする余地はないと言えばないですね、焼け野原になってもいいというのはもはや政治判断ではないし。
トリューニヒト「結論を言おう!帝国軍の要求を受け入れる。無差別攻撃を明言されてしまってはそうするしかあるまい。」
アイランズ「議長!」
トリューニヒト「私は正式にリコールでもされたのかね?そうではないはずだ。とすれば、戦争終結の決定を下す責任と資格が私の手中にあるということだ。その責任を、その資格において果たすだけのことだよ。」
アイランズ「どうか止めてください。共和政治の制度を悪用してその精神と歴史を貶める権利はあなたにはない!あなた一人でアーレ・ハイネセン以来二世紀半に及ぶ民主国家の成果を台無しにしてしまうつもりなんですか!?」
トリューニヒト「随分と偉そうなことを言うものだね、アイランズ君。
君は忘れたかもしれないが、私はよく覚えているよ?どうにかして閣僚になりたいと、私の元へ高価な銀の壺を持参した夜のことをね。それに君がどういう企業から献金やリベートを受け取っているか、選挙資金を分配された時、その内の何割を溜め込んで別荘を買うのに回したか。公費を使った旅行に奥さん以外の女性を連れて行ったことが何度あるか。私はみんな知っているんだ!」
アイランズ「仰るとおり私は三流の政治業者です。現在の地位に就くことが出来たのもあなたのおかげです。あなたには恩義がある!
だからこそ!あなたが亡国の為政者として歴史に悪名を残すのを見逃すわけにはいかないんです。どうか、考え直してください。
降伏を拒否すれば、我々はここで死ぬかも知れませんが、その間にヤン提督がローエングラム公を討ち滅ぼし同盟は救われるんです。
ローエングラム公が死ねば、帝国軍は本国へ帰り、彼らが次の覇権を争う間にヤン提督が国防体制を立て直してくれるでしょう。私達の次の政治指導者が彼と協力して……」
トリューニヒト「ヤン・ウェンリーか……。考えてもみたまえ、ヤン・ウェンリーの愚か者がかつてこの惑星を守っていたアルテミスの首飾りを破壊しなければ、我々が侵略者から自分自身を守ることができたのだぞ?こうなったのもヤン・ウェンリーのせいだ!なにが名将だ!先の見えないとんだ愚か者ではないか!」
ビュコック「アルテミスの首飾り、イゼルローン要塞……。あなた方はまだ気づかないのですかな。ハードウェアがいかに強大でも、それを使う人間が肝心だということに。
こうなる危険性をヤンはずっと指摘しておったではないですか。それに取り合わず、こうした事態に至らしめたのは誰です?しかも、そうした最悪の状況の中で、起死回生をはかろうとしているヤンの妨害にしかならないことをあえて行おうというのですか?自分たち自身の身の安全と引き換えに。
ようするに!同盟は命数を使い果たしのです。政治家は権力を弄び、軍人はアムリッツァにみられるように投機的な冒険にのめり込み、いや市民すら政治を一部の政治業者に委ね、それに参加しようとしなかった!民主主義を口で唱えながら、それを維持する努力を怠ったのです。
専制政治が倒れるのは君主と重臣の罪だが、民主政治が崩壊するのは全ての市民の責任ですからな。」
トリューニヒト「演説はそれで終わりかね?」
ビュコック「そう、演説すべき時はすでに終わった。もはや行動の時だ。よろしいかな?トリューニヒト議長。わしは力づくでもあなたを止めて見せる。な、な!地球教徒!」
トリューニヒト「彼らを監禁してくれ給え。」


下級士官や兵士たちが政府の利敵行為を非難して、ヤンに直談判に行こうするさなか、ユリアンとシェーンコップが話し合います。
ユリアン「シェーンコップ中将。」
シェーンコップ「やあ、わざわざ会いにきてくれたからには期待していいのかな?お前さんも俺と同意見で、ヤン提督は停戦命令なんぞを無視すべきだ思っている、と。」
ユリアン「……お気持ちはよくわかります。でも、もしそんなことをしたら悪い前例が残ります。軍司令官が自分自身の判断を拠り所にして政府の命令を無視することが許されるなら、民主政治は最も重要なことを、国民の代表が軍事力をコントロールするという機能を果たせなくなります。ヤン提督に、そんな前例が作れると思いますか?」
シェーンコップ「それでは聞くがな!政府が無抵抗の民衆を虐殺するように命令したら、軍人はそれに従わねばならんと思うのかね?」
ユリアン「そんなことは無論許されません!そんな非人道的な、軍人という以前に人間としての尊厳を問われるようなときには、まず人間であらねばならないと思います。その時は政府の命令であっても背かなくてはならないでしょう。
でも、だからこそ、それ以外の場合には、民主国家の軍事として行動しなければならない時には、政府の命令には従わなければ行けないと思います。でなければ、例え人道のために立ったとしても恣意によるものだと謗られるでしょう。」
シェーンコップ「坊や、いや、ユリアン・ミンツ中尉。お前さんの言うことは、まったく正しい。ただ、その程度の理屈は俺にもわかっているんだ。わかっていて、なお言わずにはいられないのさ。」
ユリアン「ええ、よくわかります。」
シェーンコップ「ヤン提督には、まず政治的野心がない。政治の才能もないかもしれない。だが、ヨブ・トリューニヒトのように国家を私物化し、政治権力をアクセサリーにし、自分に期待した市民を裏切るような真似はヤン提督にはできんだろう……。」
ユリアン「ええ……。」
シェーンコップ「ヤン提督の能力は、歴史上の大政治家に比較すれば取るに足らないものかもしれれないが、この際比較の対象はヨブ・トリューニヒト一人でいいんだ。」
ユリアン「そう思います。僕もそう思います。でもトリューニヒト議長は市民多数の意志で元首に選ばれたんです。それが錯覚であったとしても、その錯覚を是正するのは市民自身でなくてはいけないんです。例えどんなに時間がかかっても、職業軍人が武力によって市民の誤りを正そうとしてはいけないんです。そうなったら2年前の救国軍事会議のクーデーターと同じです。軍隊が国民を指導し、支配することになってしまいます。」
シェーンコップ「銀河帝国は和平の代償として、ヤン提督の命を要求するかもしれない。政府がそれに応じてヤン提督に死を命じたら、その時はどうする?唯々諾々としてそれに従うのかね?」
ユリアン「そんなことはさせません!絶対に。」
シェーンコップ「だが、政府の命令には従わねばならんのだろう?」
ユリアン「それは提督の問題です!これは僕の問題です!僕はローエングラム公に屈服した政府の命令など従う気はありません!僕が従うのはヤン・ウェンリー提督、ただお一人の命令です!提督が停戦を受け入れられたから、僕も受け入れねばならないんです……。」
シェーンコップ「ユリアン、失礼な言い草だがお前さん、大人になったな。俺もお前さんに見習って受け入れるべきは受け入れるとしよう。だが、どうしても譲れないところもある!それもまたお前さんの言う通りだがな……。」


ヒルダの提言は功を奏し、同盟は陥落しました。ラインハルトの無事も確認されて、話し合う三人。ここのヒルダのセリフは銀英伝の中でも一、二を争うくらい好きなセリフです。
ロイエンタール「正直に申して、ここまで上手くいくとは思いませんでしたが、お見事です。『同盟政府のやつらも存外不甲斐ない』」
ミッターマイヤー「まったく。同盟の権力者どもが自己の命をものともせず、要求を無視したらどうしようかと私も内心思っていました。こんなことを言うのも妙ですが、情けない連中ですなぁ。」
ヒルダ「一億人が一世紀掛けて築き上げたものを、たった一人が一日で壊してしまうことができるのですわ。」
ミッターマイヤー「国が滅びる時とはこういうものですかな。」
ロイエンタール「ゴールデンバウム朝銀河帝国、フェザーン、そして自由惑星同盟。我々は宇宙を分割支配した三大勢力が滅びるところを目の当たりにしたわけです。誰かの言い草ではないですが、後世の歴史家がさぞ羨ましがるでしょうなぁ。」



同盟軍では今後について話し合われます。シュナイダーが同盟政府がメルカッツを帝国に差し出すのではないかと危惧しますが、それに対してヤンが語り始めます。
ヤン「メルカッツ提督には艦を降りていただきます。私には未来を予知することは出来ません。ですがシュナイダー中佐が言ったように、同盟政府があたなを帝国軍に差し出して媚びを売ることは十分に考えられます。私は同盟の人間で、政府の愚行に付き合わねばなりません。
しかし、あなたにそんな義務はない。沈みかけた船から退去いただかねば、私が困ります。戦艦を何隻かお連れください。無論、燃料や食料、人員もです。一度、敗者の位置に立てば同盟軍が以前と同水準の武力を保有することは論外となるでしょう。いずれ帝国軍の手で破壊されるものなら、隠しておいてもよろしいと思います。戦闘で破壊されたか、自爆したか、そう報告しておけば確認するのは困難ですからね。」
メルカッツ「ありがたいお話です、ヤン提督。ですが、あたなが残って責任をお取りになるのに私だけが逃亡して身の安全をはかれるとお思いですか?」
ヤン「そう仰ると思っていました。ですが、メルカッツ提督。私はあなたに楽をしていただこうとは思っていないのです。実は、もっと不埒なことを考えていまして、後日のために同盟軍の一部を、それも、もっとも濃いエッセンスを保存していただこうと思っているのですよ。
つまり、大昔のロビンフットの伝説で言えば、動くシャーウッドの森を率いて頂きたいのです。」

ポプランとリンツが名乗りをあげて同盟と袂を分かつことに。高級士官は流石に大量に離脱するわけにはいかないので残ります。
ムライに去就を問われてメルカッツが応えます。
メルカッツ「私は亡命してきた時、あたなに全てを委ねた。そうせよと言われるなら喜んであなたの希望に従いましょう。」
ヤン「ありがとうございます。ご苦労をおかけする。」


方針が決まったので客員、準備を始めます。二人で残ったヤンとフレデリカ。
ヤン「ごめん、フレデリカ。他人がこんなことをしたら、バカに違いないと私も思うだろう。だけど、私は結局こんなやり方しかできないんだ。却って私の好きな連中に迷惑をかけると分かっているのになぁ。」
フレデリカ「私にはわかりません。あなたのなさることが正しいのかどうか……。でも、私にわかっていることがあります。それは、あたなのなさることが私はどうしようもなく好きだということです。」

ラインハルトも事態の報告を受けます。
ラインハルト「私は勝利を譲られたというわけか……。情けない話だな。私は本来自分のものではない勝利を譲ってもらったのか、まるで乞食のように。」
今回の話はここまで。2期も次でラストです。

停戦によって初めて対面する両雄。ヤンを自らの陣営に招くラインハルト。
同盟を征服したラインハルトは帝国に帰り、ついに皇帝に即位する。
次回、銀河英雄伝説 第54話「皇帝ばんざい!」
一つの時代が終わり、銀河は新たな伝説の幕開けを迎える

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何度かあった状況の変化にも対応して、まさにラインハルトの乗艦するブリュンヒルトをその射程に捉えた同盟軍でしたが、政府から停戦命令が届きます。
それは、ラインハルトの敗北を予期したヒルダがミッターマイヤー、ロイエンタールを説き伏せて同盟の首都星ハイネセンを攻略し、同盟政府から出させたものでした。
失意の同盟軍でしたが、ヤンは一筋の希望を残して、この命令を受け入れたのでした……というお話。


まさに、ブリュンヒルトへの砲撃を命令しようとしたヤンの元に政府から命令が届きます。
オペレーター「閣下!首都星ハイネセンより緊急通信です!」
ヤン「うん?」
アッテンボロー「無条件降伏だと!?どういうつもりだハイネセンの奴ら!我々はまさに勝ちつつある!いや、勝っている!帝国軍の喉に手を掛けて、絞め上げてる最中なのになんだって今戦闘を停止せねばならんのだ!!」

同盟から停戦の連絡を受けた帝国軍。ラインハルトも状況についていけません。
ラインハルト「どういうことか!?」
オーベルシュタイン「同盟軍は前進を止めました。それだけでなく、停戦を申し入れています。」


納得がいかないシェーンコップ。ヤンにラインハルトを討ち取るようにけしかけますが、フレデリカは予想していたように、それに乗るヤンではありませんでした。
シェーンコップ「司令官!お話があります。」
ヤン「君の言いたいことは分かっているつもりだ。だから何も言わないでくれ。」
シェーンコップ「分かっておいでなら、今一度確認しておきましょう!さあ!政府の命令など無視して全面攻撃を命令なさい!そうすれば、あなたは3つのものを手に入れることができる。ローエングラム公の命と宇宙と未来の歴史とをね!決心なさい!あなたはこのまま前進するだけで歴史の本道を歩くことになるんだ!」
ヤン「うん……その手もあるね。だけど、私のサイズにあった服じゃなさそうだ。全軍に後退するように伝達してくれ、グリーンヒル少佐。」
フレデリカ「はい、閣下。」


この状況の変化はヒルダが作り出したものでした。ラインハルトの窮地を観たヒルダは、単身ミッターマイヤーの元へ向かいました。
今から戦場に向かっても間に合わないので、首都を落として政府から停戦命令をださせようという案です。ミッターマイヤーを選んだヒルダの賭けは成功します。
ミッターマイヤー「う~ん、すると今からバーミリオン星系に向かっても間に合わないと、そう仰るのですか?」
ヒルダ「ええ。疾風ウォルフの快足を持ってしても、ローエングラム公をお救いするのに間に合わないでしょう。」
ミッターマイヤー「では、どうせよと仰るのです?フロイラインには代案がおありと推測しますが?」
ヒルダ「ここからバーミリオン星系まで1隻の船ならともかく、艦隊が移動するとなると優に4日はかかるでしょう。今日が5月2日ですから、到着するのは5月6日になります。
私はここに来る前にバーミリオンの戦況を確かめてまいりましたが、同盟軍の攻勢は尋常なものではありませんでした。恐らくこのまま推移すれば5月6日になって戦場に到着しても、既に勝敗は決しているでしょう。
ところが、ここから同盟首都、惑星ハイネセンまでは2日の距離にあります。しかも、同盟軍はバーミリオンでの戦いに全ての戦力を投入し、恐らく首都星と言えども無防備な状態にあるでしょう。これを突いて一気に同盟政府を降伏させ、彼らから前線のヤン提督に戦闘停止を命令させるのです。」
ミッターマイヤー「なるほど。戦場において救援するだけが、援軍のあり方ではないというわけですか。」
ヒルダ「実は私はローエングラム公にこの提案をして拒否されました。戦って勝つことこそに意義があると……。それは、正しい価値観であると思いますが、負ければ全てが無に帰してしまいます。」
ミッターマイヤー「負けるとお考えですか、ローエングラム公が?」
ヒルダ「はい、今回このまま自体が進めば。ローエングラム公は生涯、最初で最後のご経験をなさることになるでしょう。」
ミッターマイヤー「その点についてはわかりました。ですがフロイライン、今一つ問題があります。つまり、ヤン・ウェンリーが政府の停戦命令に従うかどうかです。彼にしてみれば、勝利を目前にしているのに何故それを捨てて停戦しなければならないのか。しかも、一方で政府が崩壊してしまえば、彼自身が政治権力をも易易と手に入れるのに。そうではありませんか?」
ヒルダ「それは私も考えました。ですけど、やはりヤン・ウェンリーへの停戦命令は有効であろうと判断します。彼がもし権力を握ろうとするなら、これまでに幾度も機会がありました。でも、彼はその機会の全てを見逃し、辺境守備の一軍人に甘んじてきたのです。
恐らくヤン・ウェンリーは権力よりも貴重なものがあることを理念ではなく皮膚で感じでいる人物なのではないかと思います。それは称賛すべき気質とは思いますけれど、卑劣を承知でこの際は利用するしかありません。」
ミッターマイヤー「ですが、あるいは彼は急に権力への欲望に目覚めて政府の命令を無視するかもしれませんぞ。何しろ今回の機会は、過去に例がないほど大きくて魅力的なものですからな。」
ヒルダ「ええ、ありえないとは申しません。ですが、それでは私の提案は無益なもので採用するには値しないとお考えでしょうか?」
ミッターマイヤー「いや、わかりましたフロイライン・マリーンドルフ。あなたの策に従いましょう。どうも、他に手がなさそうだ。」
ヒルダ「ありがとうございます、ご決断に心から感謝いたしますわ。」



主君のもとに戻らず、一人で首都星を落とせばあらぬ疑いを掛けられるので同行者を集うというミッターマイヤー。当然、その相手は近くにいるロイエンタールになります。
裏切りを懸念してバイエルラインが先走って警戒レベルをあげますが、それもロイエンタールには読まれていました。
ヒルダも同じ懸念を抱いていて、ロイエンタールではなくミッターマイヤーを先に選んだのですが、その選択が正しかったのかここでは杞憂に終わります。
ロイエンタール『なるほど、俺がこの提案を拒否するだけでなく、妨害する動きをするなら一戦も辞さぬということか。ミッターマイヤーの指図ではなさそうだが。バイエルラインの青二才が勝手にやってることか……。』
ヒルダ『私は愚行の極みをしているのではないかしら。尋常ならざる野心と才能の持ち主に、わざわざ絶好の機会が存在することを教えてしまったのではないかしら。今から戦場まで戻って主君を救いに行っても間に合わないとなれば、野心のない者さえ不敵な意志を芽生えさせるであろうに……。』
ロイエンタール「わかった、卿が言うなら私もフロイライン・マリーンドルフの提案に従おう。」

ハイネセンに講話に応じるよう勧告を行う帝国軍。従わなければ無差別攻撃を仕掛けると。手始めに軍の施設を攻撃してみせるミッターマイヤー。トリューニヒトの厚顔なら、自分が安全なら国の建物ですらどうなっても構わないでしょうけど、それもヒルダには読まれていた感じに。
ロイエンタールは、そんなに上手くいくか?と共和主義者の意地を過大評価してる節がありましたが。
ミッターマイヤー「これでいいでしょう。権力者というものは、一般市民の家が炎上したところで眉一つ動かしませんが、政府関係の建物が破壊されると血の気を失うものですから。」
ヒルダ「市民には出来るだけ害を及ぼしたくないとお考えですのね。」
ミッターマイヤー「まあ、私も平民の出ですから。」
ヒルダ「提督、今ひとつ通達していただけません?降伏すれば最高責任者の罪は問わないと。彼らの決断に一つの方向性を示すと思うのですけれど。」
ミッターマイヤー「それも筋から言えば、情けない話ですな。ですが仰るとおり効果があるでしょう。そう伝えましょう。」



市民を助けるという大義名分もできたので、降伏を受け入れるトリューニヒト。ひと悶着ありますが、ここでも地球教徒が登場。トリューニヒトを助けて、同盟は事実上、帝国の手に落ちました。ただ、市民を盾に取られては、これ以外の選択をする余地はないと言えばないですね、焼け野原になってもいいというのはもはや政治判断ではないし。
トリューニヒト「結論を言おう!帝国軍の要求を受け入れる。無差別攻撃を明言されてしまってはそうするしかあるまい。」
アイランズ「議長!」
トリューニヒト「私は正式にリコールでもされたのかね?そうではないはずだ。とすれば、戦争終結の決定を下す責任と資格が私の手中にあるということだ。その責任を、その資格において果たすだけのことだよ。」
アイランズ「どうか止めてください。共和政治の制度を悪用してその精神と歴史を貶める権利はあなたにはない!あなた一人でアーレ・ハイネセン以来二世紀半に及ぶ民主国家の成果を台無しにしてしまうつもりなんですか!?」
トリューニヒト「随分と偉そうなことを言うものだね、アイランズ君。
君は忘れたかもしれないが、私はよく覚えているよ?どうにかして閣僚になりたいと、私の元へ高価な銀の壺を持参した夜のことをね。それに君がどういう企業から献金やリベートを受け取っているか、選挙資金を分配された時、その内の何割を溜め込んで別荘を買うのに回したか。公費を使った旅行に奥さん以外の女性を連れて行ったことが何度あるか。私はみんな知っているんだ!」
アイランズ「仰るとおり私は三流の政治業者です。現在の地位に就くことが出来たのもあなたのおかげです。あなたには恩義がある!
だからこそ!あなたが亡国の為政者として歴史に悪名を残すのを見逃すわけにはいかないんです。どうか、考え直してください。
降伏を拒否すれば、我々はここで死ぬかも知れませんが、その間にヤン提督がローエングラム公を討ち滅ぼし同盟は救われるんです。
ローエングラム公が死ねば、帝国軍は本国へ帰り、彼らが次の覇権を争う間にヤン提督が国防体制を立て直してくれるでしょう。私達の次の政治指導者が彼と協力して……」
トリューニヒト「ヤン・ウェンリーか……。考えてもみたまえ、ヤン・ウェンリーの愚か者がかつてこの惑星を守っていたアルテミスの首飾りを破壊しなければ、我々が侵略者から自分自身を守ることができたのだぞ?こうなったのもヤン・ウェンリーのせいだ!なにが名将だ!先の見えないとんだ愚か者ではないか!」
ビュコック「アルテミスの首飾り、イゼルローン要塞……。あなた方はまだ気づかないのですかな。ハードウェアがいかに強大でも、それを使う人間が肝心だということに。
こうなる危険性をヤンはずっと指摘しておったではないですか。それに取り合わず、こうした事態に至らしめたのは誰です?しかも、そうした最悪の状況の中で、起死回生をはかろうとしているヤンの妨害にしかならないことをあえて行おうというのですか?自分たち自身の身の安全と引き換えに。
ようするに!同盟は命数を使い果たしのです。政治家は権力を弄び、軍人はアムリッツァにみられるように投機的な冒険にのめり込み、いや市民すら政治を一部の政治業者に委ね、それに参加しようとしなかった!民主主義を口で唱えながら、それを維持する努力を怠ったのです。
専制政治が倒れるのは君主と重臣の罪だが、民主政治が崩壊するのは全ての市民の責任ですからな。」
トリューニヒト「演説はそれで終わりかね?」
ビュコック「そう、演説すべき時はすでに終わった。もはや行動の時だ。よろしいかな?トリューニヒト議長。わしは力づくでもあなたを止めて見せる。な、な!地球教徒!」
トリューニヒト「彼らを監禁してくれ給え。」


下級士官や兵士たちが政府の利敵行為を非難して、ヤンに直談判に行こうするさなか、ユリアンとシェーンコップが話し合います。
ユリアン「シェーンコップ中将。」
シェーンコップ「やあ、わざわざ会いにきてくれたからには期待していいのかな?お前さんも俺と同意見で、ヤン提督は停戦命令なんぞを無視すべきだ思っている、と。」
ユリアン「……お気持ちはよくわかります。でも、もしそんなことをしたら悪い前例が残ります。軍司令官が自分自身の判断を拠り所にして政府の命令を無視することが許されるなら、民主政治は最も重要なことを、国民の代表が軍事力をコントロールするという機能を果たせなくなります。ヤン提督に、そんな前例が作れると思いますか?」
シェーンコップ「それでは聞くがな!政府が無抵抗の民衆を虐殺するように命令したら、軍人はそれに従わねばならんと思うのかね?」
ユリアン「そんなことは無論許されません!そんな非人道的な、軍人という以前に人間としての尊厳を問われるようなときには、まず人間であらねばならないと思います。その時は政府の命令であっても背かなくてはならないでしょう。
でも、だからこそ、それ以外の場合には、民主国家の軍事として行動しなければならない時には、政府の命令には従わなければ行けないと思います。でなければ、例え人道のために立ったとしても恣意によるものだと謗られるでしょう。」
シェーンコップ「坊や、いや、ユリアン・ミンツ中尉。お前さんの言うことは、まったく正しい。ただ、その程度の理屈は俺にもわかっているんだ。わかっていて、なお言わずにはいられないのさ。」
ユリアン「ええ、よくわかります。」
シェーンコップ「ヤン提督には、まず政治的野心がない。政治の才能もないかもしれない。だが、ヨブ・トリューニヒトのように国家を私物化し、政治権力をアクセサリーにし、自分に期待した市民を裏切るような真似はヤン提督にはできんだろう……。」
ユリアン「ええ……。」
シェーンコップ「ヤン提督の能力は、歴史上の大政治家に比較すれば取るに足らないものかもしれれないが、この際比較の対象はヨブ・トリューニヒト一人でいいんだ。」
ユリアン「そう思います。僕もそう思います。でもトリューニヒト議長は市民多数の意志で元首に選ばれたんです。それが錯覚であったとしても、その錯覚を是正するのは市民自身でなくてはいけないんです。例えどんなに時間がかかっても、職業軍人が武力によって市民の誤りを正そうとしてはいけないんです。そうなったら2年前の救国軍事会議のクーデーターと同じです。軍隊が国民を指導し、支配することになってしまいます。」
シェーンコップ「銀河帝国は和平の代償として、ヤン提督の命を要求するかもしれない。政府がそれに応じてヤン提督に死を命じたら、その時はどうする?唯々諾々としてそれに従うのかね?」
ユリアン「そんなことはさせません!絶対に。」
シェーンコップ「だが、政府の命令には従わねばならんのだろう?」
ユリアン「それは提督の問題です!これは僕の問題です!僕はローエングラム公に屈服した政府の命令など従う気はありません!僕が従うのはヤン・ウェンリー提督、ただお一人の命令です!提督が停戦を受け入れられたから、僕も受け入れねばならないんです……。」
シェーンコップ「ユリアン、失礼な言い草だがお前さん、大人になったな。俺もお前さんに見習って受け入れるべきは受け入れるとしよう。だが、どうしても譲れないところもある!それもまたお前さんの言う通りだがな……。」


ヒルダの提言は功を奏し、同盟は陥落しました。ラインハルトの無事も確認されて、話し合う三人。ここのヒルダのセリフは銀英伝の中でも一、二を争うくらい好きなセリフです。
ロイエンタール「正直に申して、ここまで上手くいくとは思いませんでしたが、お見事です。『同盟政府のやつらも存外不甲斐ない』」
ミッターマイヤー「まったく。同盟の権力者どもが自己の命をものともせず、要求を無視したらどうしようかと私も内心思っていました。こんなことを言うのも妙ですが、情けない連中ですなぁ。」
ヒルダ「一億人が一世紀掛けて築き上げたものを、たった一人が一日で壊してしまうことができるのですわ。」
ミッターマイヤー「国が滅びる時とはこういうものですかな。」
ロイエンタール「ゴールデンバウム朝銀河帝国、フェザーン、そして自由惑星同盟。我々は宇宙を分割支配した三大勢力が滅びるところを目の当たりにしたわけです。誰かの言い草ではないですが、後世の歴史家がさぞ羨ましがるでしょうなぁ。」



同盟軍では今後について話し合われます。シュナイダーが同盟政府がメルカッツを帝国に差し出すのではないかと危惧しますが、それに対してヤンが語り始めます。
ヤン「メルカッツ提督には艦を降りていただきます。私には未来を予知することは出来ません。ですがシュナイダー中佐が言ったように、同盟政府があたなを帝国軍に差し出して媚びを売ることは十分に考えられます。私は同盟の人間で、政府の愚行に付き合わねばなりません。
しかし、あなたにそんな義務はない。沈みかけた船から退去いただかねば、私が困ります。戦艦を何隻かお連れください。無論、燃料や食料、人員もです。一度、敗者の位置に立てば同盟軍が以前と同水準の武力を保有することは論外となるでしょう。いずれ帝国軍の手で破壊されるものなら、隠しておいてもよろしいと思います。戦闘で破壊されたか、自爆したか、そう報告しておけば確認するのは困難ですからね。」
メルカッツ「ありがたいお話です、ヤン提督。ですが、あたなが残って責任をお取りになるのに私だけが逃亡して身の安全をはかれるとお思いですか?」
ヤン「そう仰ると思っていました。ですが、メルカッツ提督。私はあなたに楽をしていただこうとは思っていないのです。実は、もっと不埒なことを考えていまして、後日のために同盟軍の一部を、それも、もっとも濃いエッセンスを保存していただこうと思っているのですよ。
つまり、大昔のロビンフットの伝説で言えば、動くシャーウッドの森を率いて頂きたいのです。」

ポプランとリンツが名乗りをあげて同盟と袂を分かつことに。高級士官は流石に大量に離脱するわけにはいかないので残ります。
ムライに去就を問われてメルカッツが応えます。
メルカッツ「私は亡命してきた時、あたなに全てを委ねた。そうせよと言われるなら喜んであなたの希望に従いましょう。」
ヤン「ありがとうございます。ご苦労をおかけする。」


方針が決まったので客員、準備を始めます。二人で残ったヤンとフレデリカ。
ヤン「ごめん、フレデリカ。他人がこんなことをしたら、バカに違いないと私も思うだろう。だけど、私は結局こんなやり方しかできないんだ。却って私の好きな連中に迷惑をかけると分かっているのになぁ。」
フレデリカ「私にはわかりません。あなたのなさることが正しいのかどうか……。でも、私にわかっていることがあります。それは、あたなのなさることが私はどうしようもなく好きだということです。」

ラインハルトも事態の報告を受けます。
ラインハルト「私は勝利を譲られたというわけか……。情けない話だな。私は本来自分のものではない勝利を譲ってもらったのか、まるで乞食のように。」
今回の話はここまで。2期も次でラストです。

停戦によって初めて対面する両雄。ヤンを自らの陣営に招くラインハルト。
同盟を征服したラインハルトは帝国に帰り、ついに皇帝に即位する。
次回、銀河英雄伝説 第54話「皇帝ばんざい!」
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