小説:ムゲンのi(上)

ムゲンのi(上)を読みました。知念実希人さんの新刊ですが、単行本で出されてたものを上下巻分けて文庫化したもののようです。

また病院が舞台でお医者さんものなのかと思ったけど、ちょっと予想してたものと違いました。魔法少女モノ的というか。

主人公の病院に眠り込んだまま目を覚まさない患者さんが4人ほどいて、内3人を主人公が担当しているという状況からスタートします。
主人公が不思議な力を持っていて、精神世界みたいなところでマスコットキャラみたいななのと一緒に患者さんの内なる問題を解決していくみたいな展開でお話が進んでいきます。

少しなんじゃこりゃという感じで進んでいきますが(とりあえず二人目まで)、どうも今回の昏睡してる事件はお互いに根っこの部分で繋がりがあるようで、さらに主人公の幼少期の体験とも何やら関係がありそうというところで下巻に続くとなります。

真相を主人公が突き止めるところでは、医学的な知識で解決みたいな感じで知念実希人さんの今までの作品とそう変わらない感じでしたが、そこに至るまでの過程が結構、毛色が異なる感じでした。個々のお話はそれほどつまらなくはなかったけど、ファンタジーというか精神世界の冒険部分はなんだかなぁという感じで。

最後の引きは結構気になる感じで続くとなります。主人公も絡むし、2番目の事件(の続き)の真相もまだ明らかになってなくて、それが今回の昏睡の病気と絡んできそうだなぁという感じで。
帯に書店員さんのおすすめコメントが載ってるけど、上巻の内容だとあんまりマッチしてない感じですね。下巻も読むとなるほどってなるのかな?

ムゲンのi : 上 (双葉文庫) - 知念実希人
ムゲンのi : 上 (双葉文庫) - 知念実希人

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