小説:ムゲンのi(下)

ムゲンのi(下)を読みました。知念実希人さんの新刊ですが、単行本で出たやつを文庫で上下巻に分けてでたもののようです。

いや~完全に騙されました。一度引っかかって、更に大きくひっくり返された感じ。上巻の引きが結構強かったので、読んだ人は下巻も読むとは思うけど、これは上下巻一気に読んだほうがいい感じかもですね。

上巻で二人の昏睡者を救い出して、真相に迫るために三人目の昏睡者の救出を試みる主人公でしたが、その真相はかつて自分も襲われた連続殺人事件に絡んでくるもので……という感じでお話が進み出します。

明らかに連続殺人事件の少年Xと四人目の昏睡者をミスリードする形で書かれてるなぁと思って読んでたのですが、途中から明らかに辻褄あわなくなってきて、主人公も洗脳なり騙されてたりしてるパターン?かと思ったら、最後にどかんとひっくり返された感じ。これは予想外でした。
てっきり、少年Xも精神科医に操られてるみたいなパターンかなぁとも思ったのですが。
途中で起きる殺人事件はお父さんとも被るし(ここら辺は辻褄合わなくなってきてたし)そうなのかなぁと思ったけど、更に大きな展開があって、こう来るかぁという感じでした。

真相が判明した後にも少しお話が続きますが、ちょっと蛇足感はあったかも。ちょっと取ってつけた感もなくはなかったですが、タイトルの回収という感じだったのかなぁ。

久しぶりに面白かったです。これは上下巻で分けるよりは単行本で読んだほうがいい感じだったのかもですね。文庫一冊だとちょっと分厚すぎるのかな?

ムゲンのi : 下 (双葉文庫) - 知念実希人
ムゲンのi : 下 (双葉文庫) - 知念実希人

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