小説:鹿の王 2

鹿の王 2 を読みました。上橋菜穂子さんの小説になります。

今回もヴァンたちの話とホッサルたちの話が並行で進む感じになっています。気持ちホッサルたちの話のほうが多めなのかも?
全然関係ないけど、結構章というか話の区切りが短いけど、元々なにかに連載とかされてた作品なんですかね、これ。

映画では初登場にはもう噛まれてた感じだけど、迂多瑠が噛まれる狩りの話から始まります。ここに犬の襲撃があって、疫病にかかる人が出てきて、ホッサルの病気との戦いが描かれる感じ。映画でもなくはなかったけど、黒狼熱の治療に関する話が結構出てきてた感じ。ワクチン相当の薬とか、病気そのものを撃退する薬の話とか出てきて、今読むとちょっとコロナの話と被る部分がありますね。
更に東乎瑠の医者とホッサルたちの医療に関する見方の違いとか対立が描かれてて、そこら辺も面白い感じだったかも。

ヴァンたちの方は、前の巻から少しあったけど、何かよくわからない力に目覚めだしていて、その繋がりである老人に呼び出されるのですが……という感じ。サエの意外な再登場があるけど(てっきり冬があけたら、ひょっこりヴァンたちの元に現るのかと思った)、結構映画版とは立ち位置が異なる感じっぽいですね。流れは一緒になりそうですが。

で、ホッサルの方は、情報を報告するために地元に戻るのですが、色々しがらみがあって黒狼熱の発生地にその原因を探りに行くことに。その結果、結構重要そうなことがわかって、更にその話を調べるためにマコウカンの故郷を訪ねることになるのですが……というところで次巻に続くとなります。

ヴァンたちとホッサルたちが合流するみたいな流れになるのかと思ったけど(最後の女の人がサエかと思った)、流石にそう簡単には収束しないみたいですね。
映画だと、黒狼熱自体の原因みたいなところまでは踏み込まれなかったけど、原作だとそこにも焦点が当たる感じなのかなぁ。1巻目読んだ時はホッサルたちの方のお話はあんまりおもしろくないかなぁと思ったけど、2巻目は逆にそっちのが面白かったかも。序盤の治療の話も、後半の黒狼熱の原因を探りに行く話も。

あと、2巻分あるけど、どんな話になるんだろう。なんとなく方向性は見えてきちゃった感じだけど。あと、数字入ってないのが1冊あるみたいですね。外伝とかなんでしょうか。1巻ずつ注文してるけど、もうまとめて注文しちゃうかなぁ。


鹿の王 2 (角川文庫) - 上橋 菜穂子
鹿の王 2 (角川文庫) - 上橋 菜穂子

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