小説:虚構推理 逆襲と敗北の日

虚構推理 逆襲と敗北の日 を読みました。城平京さんの小説になります。

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2期がやるって決まった辺りで既刊の本を購入したのですが、通勤しなくなって本読む機会が減って積みっぱなしになってしまってました。通勤したときも、朝早かったりで行きも帰りも電車で寝ちゃったりで。

結構コミックが出てるみたいですが、基本小説で出てるのって、その原作用に書き下ろされたものなんですかね。この巻は巻末にそう書かれてましたが。

内容は、短編1つに中編みたいな構成ですかね。

・「見たのは何か」
 ちょっと昔を振り返る形で琴子と六花さんで解決した、とある事件のことを九郎に語る体で振り返った話になります。
 とある妖怪から奇妙な殺人事件を見たので、調べてほしいとの依頼を受けた琴子でしたが、九郎が協力してくれないので代わりに六花さんに協力してもらうのですが……というお話。
 動機は冒頭で明かされる通り『綺麗なナイフを買ったから』というものなのですが、ちょっと一捻りしてるようなオチになっています。
 本巻を最後まで読むと、九郎が琴子に協力しないことも実は意味があるってことになるのですかね。六花さんが協力してしまっては元の木阿弥なのかもですが。

・「岩永琴子の逆襲と敗北の日」(前編・中編・後編)
 とある山で遭難者が出たとニュースが流れ、そこは琴子が妖怪からキリンの幽霊がでると相談を受けていた場所で、幽霊が原因かもしれないと現地に向かおうとする二人でしたが、そこへ遭難した人の中に六花がいたと連絡を受けて……という感じでお話が始まります。
 キリンの幽霊が原因ですでに死人も出ていて、それに現実的なオチをつけるべく琴子たちも動き出すのですがという感じ。
 ちょっと二転三転というほどでもないですが、琴子が許したオチが少し後を引く感じになっています。

・「知恵なす者の悪夢」
 今回の件のオチのようなお話。一番常識人に見えた九郎ですが……みたいな感じでしょうか。明るくない未来が待っている感じですが、特に悲観的にもならず、とりあえずはお互いに協力するみたいな感じに。人間に戻るみたいなのがこの後のテーマになっていったりするのですかね。

アニメの2期を観始めましたが、琴子の声が少し1期のときより軽いというか高い感じがしたかも。
この巻の最後まで描けれたらオチとしては繋がりもあるし、キリ良さそうですがそんなには進まないですかね。 

虚構推理 逆襲と敗北の日 (講談社タイガ) - 城平京, 片瀬茶柴
虚構推理 逆襲と敗北の日 (講談社タイガ) - 城平京, 片瀬茶柴

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