小説:灰と幻想のグリムガル level.20 かくて星は落ち時が流れた

灰と幻想のグリムガル level.20 かくて星は落ち時が流れた を読みました。十文字青さんの新刊になります。

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前前巻もとんでもない展開で終わりましたが、本巻もなんじゃこりゃ感はあるでしょうか。もうすぐ終わるのではなかったのでしたっけ、面白いのでよいのですが。

全編にわたってハルヒロの後悔に満ちた(元々前向きなキャラじゃないけど)振り返り的な視点で物語が進みます。
なんとか逃げ続けて生き残りの義勇兵と合流することができたハルヒロたち。そこに不死の王の使者としてスザクが現れて、世界に蔓延る世界種に対して共闘しようという流れになるのですが……という展開。

何度も世界の前史みたいなのが出てきてはいましたが、これが伏線だとは思って読んでなかったので(竜の力がどこかで必要になるのかな?くらい)なんとか乗り切ったあとの展開は、完全に盲点でした。この状況を作った遠因が死んだメイリを蘇らせたことをハルヒロが悔やんでる(そういう面もあった)けど、それ以上の更なる後悔がのしかかったうえでのハルヒロのモノローグだったのだなという感じで。

恐らく不死を得た面々以外は退場しての、世代を新たにした面子で新商ということになるのでしょうか。元々、どこかから呼ばれたという設定はあったけど、ただのRPG的な物語だと思ったけど(アニメ版とかとくに)、遠くまで来たなぁというところはあるかも。
こっちの世界とのつながりも少し気になるところですね。続きはいつになるのかなぁ。

灰と幻想のグリムガル level.20 かくて星は落ち時が流れた (オーバーラップ文庫) - 十文字青, 白井鋭利
灰と幻想のグリムガル level.20 かくて星は落ち時が流れた (オーバーラップ文庫) - 十文字青, 白井鋭利

救世小説。
灰と幻想のグリムガル level.1 ささやき、詠唱、祈り、目覚めよ
灰と幻想のグリムガル level.2 大切じゃないものなんか、ない。
灰と幻想のグリムガル level.3 思い通りに行かないのが世の中だと割り切るしかなくても
灰と幻想のグリムガル level.4 導き導かれし者たち
灰と幻想のグリムガル level.5 笑わないで聞いておくれよ
灰と幻想のグリムガル level.6 とるにたらない栄光に向かって
灰と幻想のグリムガル level.7 彼方の虹
灰と幻想のグリムガル level.8 そして僕らは明日を待つ
灰と幻想のグリムガル level.9 ここにいる今、遥か遠くへ
灰と幻想のグリムガル level.10 ラブソングは届かない
灰と幻想のグリムガル level.11 あの時それぞれの道で夢を見た
灰と幻想のグリムガル level.12 それはある島と竜を巡る伝説の始まり
灰と幻想のグリムガル level.13 心、ひらけ、新たなる扉
灰と幻想のグリムガル level.14 パラノマニア [parano_mania]
灰と幻想のグリムガル level.14+ 相変わらずではいられない
灰と幻想のグリムガル level.14++ もし君とまた会えたなら
灰と幻想のグリムガル level.15 強くて儚きニューゲーム
灰と幻想のグリムガル level.16 さよならの訳さえ僕らは知らないままで
灰と幻想のグリムガル level.17 いつか戦いの日にさらばと告げよう
灰と幻想のグリムガル level.18 わたしは世界に嫌われている
灰と幻想のグリムガル level.19 この世のすべてを抱きしめて痛い

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