小説：響け！ユーフォニアム北宇治高校吹奏楽部のみんなの話: あああ

2024年06月28日

小説：響け！ユーフォニアム北宇治高校吹奏楽部のみんなの話

響け！ユーフォニアム北宇治高校吹奏楽部のみんなの話　を読みました。武田綾乃さんの新刊になります。

短編集みたいな感じですね。久美子たちの代の3年生のときの話がメインで少し、その後のお話もある感じでした。久美子と真由、奏と真由の話が少しクローズアップされてる感じはあったかも。ただ、まんべんなく？色々なキャラクターのお話は出てくる感じ。

全然関係ないけど、原作読むと、あ、登場人物関西弁だったと思い出しますね。

・～開幕・スケルツァンド～
　奏でからみた真由のお話。真由の実力は、自分より上なのはわかるけど、久美子と比べるとどうか……という辺りでいつもの自分とは同じように振るまえていないに気づいてみたいな短い文章になっています。

・一　◯の中身はなんだろな
　他のパートで1年生と親睦を深めるためにみんなで集まってパーティーみたいなものを開いているという話を聞きつけて、低音パートでも何かやろうという話になり、色々あって美玲の家でタコパをしようということになり……というお話。

・二　気がある気がする
　真由のことでちかおから秀一が相談を受けるお話。恋バナ的な話になるのかと思ったけど、そういうわけでもなく求も加わって、最後はちょっといい話的に終わる感じ。

・三　ランチタイムにて
　他のメンツが進路の話で不在になって、麗奈、緑、真由の三人で一緒に昼ご飯を食べることになったお話。そういえば3期のアニメ見てて、なんとなく緑の推薦って音楽系の大学だったんだっけかと思ったけど違いましたね。

・四　四人は幼馴染
　低音パートの1年生3人＋サリーのお話。毎年お寺の行事を3人に手伝ってもらっていて、そこから昔を回想するみたいな感じのお話になっています。ちょっとずつ変化していく関係にも気づきつつみたいな感じ。

・～幕間・アジタート～
　夏の合宿のオーディションのあとの花火のお話。Aのメンバーから落ちた奏を梨々花が気遣う話と、奏と真由の対決その１みたいな感じのお話になっています。

・五　ドライブ
　夏休みを利用して、優子、夏紀、みぞれ、希美でレンタカーで旅行に行く話。お互いの個性が出てて面白かったです。意外な人物が免許持ってたり。

・六　彼岸花の亡霊
　本編の裏を埋めるエピソードですかね。求と樋口のお話になっています。樋口の久美子標がちょっと意外だったかも。外から見るとそう見える感じなんですかね。

・七　賞味期限が切れている
　真由のお話。なんというか少しサイコが入ってる感じあるかも。親の都合で転校の多かった真由の小学生時代のエピソード。ちょっと本編だと今一どういう人物だかわからない感じでしたが、こういう感じだと本編みたいな感じになるのかなあというところでしょうか。

・～幕間・クラーヴェ～
　全国金を取ったあとの奏と真由のお話。ちょっとその発想がなかったので、一瞬ヒヤリとしました。そこの辺りは深堀りされずに久美子の意思の強さがまさった感じのオチになりましたが。二人の関係が一歩進んだ感じですかね、呼び方的に。

・八　大人の肴
　滝先生と美智恵先生、橋本さん、新山さんで、飲み会というか全国金の祝勝会をするお話。そういえば、本編では滝先生と美智恵先生ってあんまり描写なくて関係性がよくわからなかったことに気づきました。橋本さんのつっこみとか確かにありそうかなぁと。あと、オチであとの話の伏線（というにはわかりやすですかね）が出てきます。

・九　新・幹部役職会議
　新しい吹奏楽部の幹部が言い渡されるお話。美玲、奏、梨々花の三人が呼ばれるのですが、新部長は意外な人選で……というお話。

・十　旧・幹部役職会議
　前の話の前日譚。久美子、麗奈、秀一が集まって、次の幹部を決めようとするのですが……というお話。新・幹部役職会議と比べて読むと面白い感じでしょうか。

・十一　未来への約束
　ちょっと長めのお話。三年生は吹奏楽部で卒業旅行をすることになっていて、橋本さんからの依頼で吹奏楽部に沖縄での演奏依頼が来ていたのに合わせて、卒業旅行の先を沖縄にして、3年生も演奏をしよう（宿泊費とかが少し割安になる）ということになり……というお話。
　色々大丈夫かなぁというのもありつつ、しっかりバトンも受け渡されたみたいな感じですかね。

・～閉幕・パストラーレ～
　卒業旅行のエピローグ的なお話。

最後のお話意外はすごい短い短編も多かったのでテンポよく読めました。
私が原作を読んだ頃（3年生編以外は既に全部出てたのかな？）は、新刊では変えない巻とかもあった気がしましたが、アニメの3期もやってるし、今は全巻普通に買えるんですかね。

アニメの方は原作と違う大きな変更が入りましたが、ラストはどうなりますかね。楽しみなような、怖いような。